時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
日本から少し離れて~大陸編 (3)
3日目の朝方、ホテルの周りを散策する。杭州周辺の町並みや雰囲気は、日本と左程変わらない。前日、スーパーで買い物をしたら、勧誘の声をかけられた。言葉が通じるものと思われてしまうのは致し方ない。

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本屋に入ると、ガルシア・マルケスの書物が並んでいるのが目を引いた。この国でもよく読まれているのだろう。「百年の孤独」は、日本と同じ、ほぼそのままの題名である。

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夜になり、体調を崩してぶっ倒れた。激しい腹痛と発熱、下痢である。豪華すぎるもてなしが祟ったか。まあ、それは冗談であるが、おそらくは腸炎だろうというのが自己診断だった。取り敢えずバファリンをがぶ飲みする。一晩中苦悶にのた打ち回った結果、熱だけは下がった。その後も薬で症状を抑えながら、翌朝、飛行機で次の目的地へ急いだ。敦煌である。
敦煌は井上靖の小説と佐藤純彌監督の映画でわが国でもその名はよく知られている。私は映画の方をテレビ放映で見たが、お世辞にもよい出来とは思えなかった。この監督は、フィルモグラフィを見てもわかるように、大味な大作ばかり撮る人である。このことは、以前にも記したので、これ以上繰り返さない。

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さて、敦煌である。直行便は出ていない。よって、西安で飛行機を乗り継ぐこととなる。機内から見た祁連山の白い山並みが美しい。早朝に杭州を発ち、昼には敦煌空港に降り立った。乾いた空気が心地よい。腹の調子こそ良くないが、何とかなりそうである。
まず、目を引くのが地平線である。本物の地平線を見る機会など滅多に無いものだ。世界が果てしなく広がっている。ここが大陸であることをいや増しに実感する。

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状況 2017.2.27
森友学園の話題が連日ネット上を賑わしている。先日記したように、テレビでもようやく取り上げられ、大分話が大きくなってきたように見える。だが、わたしが友人たちとこの問題について話した感触は大分異なる。
すなわち、一般人にとってはこれは「どうでもいい」「国会で取り上げるべきでない」事柄と映じているらしい。逆に、「またミンスが国政を混乱させている」という印象すら受けているということだ。そんなことよりやるべき事が他にあるだろうと。
実際にはこの問題は人権問題であり、国有財産を特定団体に8億円の値引きで叩き売った問題であり、教育庁もグルとなっていることで、かなり深刻である。決して放置して済まされる問題ではない。だが、年金をごっそりスッてしまっても騒ぎにはならない国である。8億円の損失で、政権打倒まで行き着くだろうか。追求は徹底的に行うべきだが、いたずらに期待をかけるのは慎んだほうがいい。
目下最も深刻な問題は、水道民営化であり、種子法廃止であり、共謀罪である。これに関わる言論は、あまりにも乏しいという他ない。これを書いている本日、安倍晋三は赤坂飯店で報道各社のキャップたちと食事をしているという。明日からは森友学園問題すら取り上げられなくなるかもしれない。チョロいもんだね。つくづくスゲー国だ。

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状況 2017.2.23
安倍晋三が菅直人に勝った勝ったとはしゃいでいる。「海水注入を止めたのは菅だ」と自身のブログでデマを飛ばし、名誉毀損で訴えられた件である。裁判の結果は単純である。「安倍の記述は虚偽であるが、名誉毀損には当たらない」というものである。
だが、勢いに乗った安倍は勝訴と言う結果を受けて居丈高な姿勢を取り始める。こうして「菅が全面的に間違っていた。安倍がそのブログ記述を含め、全面的に正しかった」という印象が振り撒かれるわけである。
菅直人がTPPなどでやらかした罪状はひとまず措く。嘘も百回言えば当然に本当となってしまうことが問題なのだ。ére post-vérité、真実以後の時代をわたしたちは生きている。

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状況 2017.2.22
安倍晋三記念小学校の話題が漸くマスコミでも取り上げられるようになってきた。しかし、水道民営化、種子法の廃止と言った話題はあまり聞かれることがない(流石に共謀罪はある程度取り上げられているが)。規模の大きい悪行、グローバル資本のために行われる悪行は優先的に隠蔽されるということか。とはいえ、件の愛国幼稚園で、譬喩でない事実として児童虐待が行われていたとなると流石にこれは看過するわけにいかない。汚物を持ち帰らせるなど虐待以外の何物でもない。何かのプレイのつもりなのか。
これを皮切りに、水面下で行われていた安倍政権の全ての悪事を白日のもとに晒して欲しいが、期待するだけ無駄なのがこの国の現状である。その意味で「日本スゲー」というのは間違ってはいない。本当にスゲー国だ。

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「日本あげます」
相変わらずの朝貢外交。米国の雇用創出、巻き上げた年金をガッポリ献上、さらに水道民営化と、もはや売国ですらない譲国の極みであるが、これを「さすが」と持ち上げる報道各社も相当なもんだ。「日米FTAを早急に締結すべき」などとのたまうサンデーモーニングのコメンテーターには怒り心頭に発する思いだった。
民衆の無関心を嘆いてみても仕方がない。洋の東西を問わず、社会運動は遥かな過去よりこの問題と格闘し、絶望し、のた打ち回ってきたものである。ゴミみたいな輩が「だからサヨクは嫌われる」などと寝言をホザくのを真に受けて、「私達も反省を」などとお人好しを演じても仕方がないのだ。プレゼン能力?巧みな戦略?そんなものは既成与党が莫大なゼニにモノを言わせて、何十年も前からやっているよ。同じ土俵に立っても仕方がない。資金力ひとつとっても太刀打ちできるか?結局は手探りで悩みながら模索していくほかない。

それはそうと、この両画像の一致感は一体何なのだ。

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雑想 2017.2.10
ここ数ヶ月首の調子が悪く、いつも辛い思いをしていたのだが、昨日寝返りさえうてなくなったのをきっかけに病院に行ってきた。診断は頚椎椎間板症。決して珍しい病気ではない。頚椎の間隔が狭くなっていて、それが痛みに繋がっているわけである。色々と根を詰めすぎたか。中国訪問記の続編も発表したいのだが、取り敢えずは安静にするとしよう。
この間読んだ本
・クラーク「3001年終局への旅」
「2001年」に始まるオデッセイシリーズの最終作。今回はモノリスをぶっ潰す、神殺しがテーマである。序盤がまだるっこしい気がしたが、綺麗に完結した作品だった。ただ、個人的には「2001年」の啓示に満ちた雰囲気が好きだったので、その後の続編群でそれが失われているのは残念ではある。あれはキューブリックとの合作による産物だったのか。

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日本から少し離れて~大陸編 (2)
そろそろ落ち着いてきたので、杭州訪問記の続編をUPする。例の件は今も腹に据えかねるが、このまま記憶から葬り去るのは忍びない。駄文ではあるが、ここに掲載することとしたい。

杭州は今や建築ラッシュである。そこら中に工事中の高層建築が見受けられる。よく見ると建物のデザインが日本とは異なり、土色のビルが目立つのが特徴である。高速道路から外の景色を眺めながら、異世界を旅するような不思議な感覚に捉われたものだった。
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移動中、大きな冷却塔を目にする。すわ、原発か!?と思われたが、確認したら火力発電所とのことだった。実際、原発も杭州付近にあるにはあるのだが、地図で確認すると、位置的にまだまだ遠方にある模様だった。

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杭州といえば、世界遺産に指定された「西湖」が知られる。残念ながら、今回はこれを見る機会は得られなかった。その代わりというわけではないが、夕方、食事処の近くにあった、大きな運河を案内された。聞けばこの運河の歴史は古く、隋の時代のものであるという。隋の運河といえば煬帝。現地のスタッフに確認すると、それで間違いないという。ははあ、これがかの煬帝の大運河であったか。私も歴史に名を残す愚王としてその名を聞いているが、いざ現物を目にしてみると、「すげえ!」というしかない。もっとも、現在の運河は当時のものを大幅に延長・拡大したものであるが、それでも印象は変わらない。きららかな夜景に見とれながら、遊歩道を練り歩いたのは、この地での最大の観光体験であった。

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2016年の映画 私的ベスト&ワースト(完全版)
「映画芸術」のベスト&ワーストを見ていて気がついた。「あー、わたしのベストには断食芸人とFAKEが抜けてるよ」
つい横着を決め込んで、自分のブログも見返さずにランクを決めてしまったのが災いしたか。耄碌するにはまだ早いが、去年印象的だった映画がすっかり抜けてしまうのは情けない。ワーストは不動の「シン・ゴジラ」一点だが、ベストを再度掲げておく。

1位 聲の形
2位 FAKE
3位 断食芸人
3位 マンガをはみだした男 赤塚不二夫
4位 この世界の片隅に
4位 アイアムアヒーロー

それにしても荒井晴彦、「シン・ゴジラ」は嫌いだろうなと思っていたら、案の定「どこが面白いのか分らなかった」と一蹴。「便乗ビジネスには乗らない」とそれ以上は語らなかったが、そこは突っ込んで欲しかった。

今年観た映画は
「傷物語 冷血編」(監督:尾石達也)
「沈黙~サイレンス」(監督:マーチン・スコセッシ)
「アメリカン・スナイパー」(監督:クリント・イーストウッド)
である。体力のある時に、それぞれ感想を記してみたいが、また忘れてしまいそうなので、短くコメントする。
「傷物語」は、三部作の完結編。上質のエンターテインメントとして、なかなか楽しめた。キスショットの屈折した愛情がいい。
「沈黙」は、実は原作未読。遠藤周作は「死海のほとり」「海と毒薬」「白い人」などを読んで、重要な作家として意識していたが、時代小説が苦手なことから、つい読むのが遅れてしまった。映画そのものはずしりと心に響く作品。イッセー尾形による、金子信雄ばりの怪演も見事だ。ただ、最後のシーンは説明的で不要だったと思う。
「アメリカン・スナイパー」は、人によって見方がまるで分かれる映画。わたしが観たところ、米兵の鬼畜ぶりががっつりと描かれていたように思えたが、人によっては「米兵の悪事を正当化している」と見えるらしい。どうも、観る人がそれぞれ何を抱えているかによって、見えるものが異なり、評価が分かれるようだ。その点、R.スコットの「ブラックホーク・ダウン」にも共通するだろう。

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雑想 2017.1.21
来週からはもう少し自由に色々出来そうだが、今は目の前のことに専念したい。するしかない。
私的な事柄であり、端から見れば下らないことかもしれないが、ちょっとここでしくじるわけにはいかないのだ。落ち着いたら詳細を記そうと思っている。
まぁ、仮にこれを乗り切ったとしても、虫けらのように毛嫌いされ、ゴミのように扱われる実生活の現実には何ら変わりは無いのだが。


↓こいつら、いい勝負だな。
ズォーダー
2ズォーダー

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プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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