時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「日本あげます」
相変わらずの朝貢外交。米国の雇用創出、巻き上げた年金をガッポリ献上、さらに水道民営化と、もはや売国ですらない譲国の極みであるが、これを「さすが」と持ち上げる報道各社も相当なもんだ。「日米FTAを早急に締結すべき」などとのたまうサンデーモーニングのコメンテーターには怒り心頭に発する思いだった。
民衆の無関心を嘆いてみても仕方がない。洋の東西を問わず、社会運動は遥かな過去よりこの問題と格闘し、絶望し、のた打ち回ってきたものである。ゴミみたいな輩が「だからサヨクは嫌われる」などと寝言をホザくのを真に受けて、「私達も反省を」などとお人好しを演じても仕方がないのだ。プレゼン能力?巧みな戦略?そんなものは既成与党が莫大なゼニにモノを言わせて、何十年も前からやっているよ。同じ土俵に立っても仕方がない。資金力ひとつとっても太刀打ちできるか?結局は手探りで悩みながら模索していくほかない。

それはそうと、この両画像の一致感は一体何なのだ。

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雑想 2017.2.10
ここ数ヶ月首の調子が悪く、いつも辛い思いをしていたのだが、昨日寝返りさえうてなくなったのをきっかけに病院に行ってきた。診断は頚椎椎間板症。決して珍しい病気ではない。頚椎の間隔が狭くなっていて、それが痛みに繋がっているわけである。色々と根を詰めすぎたか。中国訪問記の続編も発表したいのだが、取り敢えずは安静にするとしよう。
この間読んだ本
・クラーク「3001年終局への旅」
「2001年」に始まるオデッセイシリーズの最終作。今回はモノリスをぶっ潰す、神殺しがテーマである。序盤がまだるっこしい気がしたが、綺麗に完結した作品だった。ただ、個人的には「2001年」の啓示に満ちた雰囲気が好きだったので、その後の続編群でそれが失われているのは残念ではある。あれはキューブリックとの合作による産物だったのか。

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日本から少し離れて~大陸編 (2)
そろそろ落ち着いてきたので、杭州訪問記の続編をUPする。例の件は今も腹に据えかねるが、このまま記憶から葬り去るのは忍びない。駄文ではあるが、ここに掲載することとしたい。

杭州は今や建築ラッシュである。そこら中に工事中の高層建築が見受けられる。よく見ると建物のデザインが日本とは異なり、土色のビルが目立つのが特徴である。高速道路から外の景色を眺めながら、異世界を旅するような不思議な感覚に捉われたものだった。
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移動中、大きな冷却塔を目にする。すわ、原発か!?と思われたが、確認したら火力発電所とのことだった。実際、原発も杭州付近にあるにはあるのだが、地図で確認すると、位置的にまだまだ遠方にある模様だった。

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杭州といえば、世界遺産に指定された「西湖」が知られる。残念ながら、今回はこれを見る機会は得られなかった。その代わりというわけではないが、夕方、食事処の近くにあった、大きな運河を案内された。聞けばこの運河の歴史は古く、隋の時代のものであるという。隋の運河といえば煬帝。現地のスタッフに確認すると、それで間違いないという。ははあ、これがかの煬帝の大運河であったか。私も歴史に名を残す愚王としてその名を聞いているが、いざ現物を目にしてみると、「すげえ!」というしかない。もっとも、現在の運河は当時のものを大幅に延長・拡大したものであるが、それでも印象は変わらない。きららかな夜景に見とれながら、遊歩道を練り歩いたのは、この地での最大の観光体験であった。

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2016年の映画 私的ベスト&ワースト(完全版)
「映画芸術」のベスト&ワーストを見ていて気がついた。「あー、わたしのベストには断食芸人とFAKEが抜けてるよ」
つい横着を決め込んで、自分のブログも見返さずにランクを決めてしまったのが災いしたか。耄碌するにはまだ早いが、去年印象的だった映画がすっかり抜けてしまうのは情けない。ワーストは不動の「シン・ゴジラ」一点だが、ベストを再度掲げておく。

1位 聲の形
2位 FAKE
3位 断食芸人
3位 マンガをはみだした男 赤塚不二夫
4位 この世界の片隅に
4位 アイアムアヒーロー

それにしても荒井晴彦、「シン・ゴジラ」は嫌いだろうなと思っていたら、案の定「どこが面白いのか分らなかった」と一蹴。「便乗ビジネスには乗らない」とそれ以上は語らなかったが、そこは突っ込んで欲しかった。

今年観た映画は
「傷物語 冷血編」(監督:尾石達也)
「沈黙~サイレンス」(監督:マーチン・スコセッシ)
「アメリカン・スナイパー」(監督:クリント・イーストウッド)
である。体力のある時に、それぞれ感想を記してみたいが、また忘れてしまいそうなので、短くコメントする。
「傷物語」は、三部作の完結編。上質のエンターテインメントとして、なかなか楽しめた。キスショットの屈折した愛情がいい。
「沈黙」は、実は原作未読。遠藤周作は「死海のほとり」「海と毒薬」「白い人」などを読んで、重要な作家として意識していたが、時代小説が苦手なことから、つい読むのが遅れてしまった。映画そのものはずしりと心に響く作品。イッセー尾形による、金子信雄ばりの怪演も見事だ。ただ、最後のシーンは説明的で不要だったと思う。
「アメリカン・スナイパー」は、人によって見方がまるで分かれる映画。わたしが観たところ、米兵の鬼畜ぶりががっつりと描かれていたように思えたが、人によっては「米兵の悪事を正当化している」と見えるらしい。どうも、観る人がそれぞれ何を抱えているかによって、見えるものが異なり、評価が分かれるようだ。その点、R.スコットの「ブラックホーク・ダウン」にも共通するだろう。

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雑想 2017.1.21
来週からはもう少し自由に色々出来そうだが、今は目の前のことに専念したい。するしかない。
私的な事柄であり、端から見れば下らないことかもしれないが、ちょっとここでしくじるわけにはいかないのだ。落ち着いたら詳細を記そうと思っている。
まぁ、仮にこれを乗り切ったとしても、虫けらのように毛嫌いされ、ゴミのように扱われる実生活の現実には何ら変わりは無いのだが。


↓こいつら、いい勝負だな。
ズォーダー
2ズォーダー

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お笑い国策映画は如何
日本政府が明治維新映画の支援を検討しているらしい。やろうとしていることは国策映画そのもので、いかがわしいことこの上ないが、寺山修司あたりが生きていたら、支援を受けた上で自分の作りたいものだけを勝手に作ってしまいそうな気はする。ピンク映画勢からのカウンターも期待したい。
とりあえず、ゴジラとキングギドラが出てくるのなら観に行ってもいいかと思う。巨大ロボットを出すとか、今流行りの全キャラ美少女化してドタバタコメディにするとかならありなんじゃないか。

与太話ついでにホラー物のストーリーを考えてみた。
薩長からゾンビが現れて大パニック。日本中でパンデミックを起こし、遂に江戸も陥落。最後には生き残りが五稜郭に立て籠もり、生存を図るというもの。
ジョークとして考えたのだが。よくよく考えたらかなり正統な社会的寓話になりそうだ。この薩長=ゾンビの映画、誰か実現してくれないか。

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2016年の映画 私的ベスト&ワースト(不完全版)
年末に映画のベスト・ワーストを挙げていなかったので、ここに記す。
ベスト
1位 聲の形
2位 マンガをはみだした男 赤塚不二夫
3位 この世界の片隅に
3位 アイアムアヒーロー
以下、君の名は。、艦これ、きんモザ等々が続くが、ほぼ同じくらいの順位だ。

「この世界の片隅に」は、戦争期の一人の女性の生き様を丁寧に追った作品で、イエ制度のグロテスクな姿や、戦時下の息苦しさ、空爆の恐怖、愛する者の死等々が描かれ、その中を必死に生き抜こうとする主人公の姿が心を打つ。
一部で「反戦メッセージが無いのがいい」などと言った頓珍漢な評価がなされたが、基本的に日本の反戦映画はこのようにして描かれてきたのであり、この作品もその流れの中にある。「加害責任が描かれていない」というのはごもっともだが、日本の庶民が加害責任を自覚などしなかったのは事実で、このストーリーにそれをネジ込もうとすれば、出来の悪いプロパガンダにしかならない。創作活動は、「正しければいい」というような、甘っちょろいものではない。
尚、本作を「仁義なき戦い」に結びつけるユニークな意見が見られたが、全く正当である。わたしもこれを支持したい。

「艦これ」は出来の悪いTVアニメ版の続編をなした作品である。TV版の出来の悪さはオトナの事情が色々絡んでいるのだろうが、こちらは打って変わって、「見られる」作品に仕上がっている。ストーリーはシリアスに絞り込み、雰囲気をぶち壊すような登場人物は極力排除しているなど、なかなかの本気度が窺われる。
闇落ちした吹雪との対話は、もう少し深く切り込むことも出来たと思うが、「無念の数だけ希望がある」という台詞は悪くない。軍艦が活躍する必要など全くないのだが、せめて人々の記憶に残って欲しいというのは分からないでもない。これ以上踏み込むと、「これは艦これという作品自体のメタフィクショナルな意味を明かしているのでは」という妄想に駆られるので、この辺にしておく。
ただ、話の構造がゲーム設定にまだ捉われているのは事実で、「これは別物」と割り切って、もっと大胆な展開をもってくれば評価は一層上がった筈である。また、多くの人が指摘していることだが、最後のシーンは不要だった。如月の帰還は「これからの希望」として残しておくべきで、分かりきったことをわざわざ説明するのは野暮というものである。そこが残念だった。あと、TV版はこのクオリティで、二時間程度の映画に作り直して欲しい。そちらを決定版にして、あの悪夢を葬り去るべきだろう。

「きんいろモザイク Pretty Days」は、ほのぼのとした小品で、好感が持てる作品である。あまり期待せずに観たのだが、嬉しい誤算だった。
ストーリーは大宮忍をはじめとするレギュラー達の、高校受験を回想する話である。この劇場版の実質的な主人公は小路綾なのだが、彼女は志望校を辞退して友達と一緒の高校に入学する。これは現実的に考えると無茶な話で、このキツい部分を最終的に「自分の選択は正しかったんだ」と纏め上げたのは見事だった。
別の作品で、友人の海外留学を当たり前のように止めてしまうアニメがあったが、人生の重大な決断を安直に扱われたらたまらない。それに見合うような明確な動機付けはやはり必要である。

ワースト
1位 シン・ゴジラ

ワーストははっきりこれを挙げておく。「ヤクザと憲法」はやや期待はずれだったが、ワーストにはあたらない。2016年に観た映画でマイナス評価を下した作品は、この一本のみである。どれだけ絶賛が集まろうと、この薄っぺらさは容認できるものではない。

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旗のある風景
1945年8月15日、日本は敗戦を迎えた。私の母が10台半ばの頃である。空爆の恐怖からも解放され、庶民の間では敗戦の口惜しさと相俟って、安堵感と解放感が広がったに違いない。やがて来る進駐軍(占領軍)への不安はあるにしろ、である。
そんな中、母の証言によれば、近所のチョウさんが旗を立てたという。どんな旗だったかは母は覚えていないが、およその想像はつく。ゴチャゴチャ詮索するまでもないだろう。母たちはそれを見て「チョウさん、何、旗なんか立ててるのー?」とケラケラ笑っていたとの事だった。母はそこに込められた意味を知らなかったし、今現在も知ろうとはしない。だが、多くの日本人の感覚は同じようなものだったと思う。
敗戦の時、殆どの日本人はその植民地主義や、民族差別を反省などしなかった。ただひたすらひどい目にあったという、己が身の不幸を嘆くのみだった。繰り返すが、日本人は反省も謝罪もしなかったのである。
さて、ある創作において、ここで日本人が深く反省して見せたというエピソードを加えたとする。勿論、そこには作者の願いや祈りがあるに違いない。だが、そうした善意とは裏腹に、それは虚偽による免責を行うことに繋がらないか。日本人は敗戦のときに民族差別や植民地主義を深く反省したのだという、偽りの美談を作ることが、まさに歴史修正主義になるのではないか。船戸与一のいうように、歴史は作家の玩具ではない。
勿論、これは意地の悪い見方であるには違いない。だが、安易に歴史記述に手を加えることにもまた、陥穽があることは事実だ。すくなくとも、「反省と謝罪が描かれていないからこれは右翼的な改変だ」とするのは、歴史的な現実も作劇上のリアリズムも無視した、短絡的な言い掛かりではないのか。多くの日本人は反省も謝罪もしなかったという事実からは、逃げようがないのだから。

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断じてポエムではない。世迷言である。
「【愛国者】 ・・・政治家には莫迦みたいに騙され、征服者には手もなく利用される人間」 
-  アンブローズ・ビアス


1月の下旬までは私事で忙しい。いずれ明らかにすると思うが、今はその内容をあまり語りたくはない。まったりと与太話など展開したいものだが、なかなかそうも言っていられないのが現状である。

安倍の外道が真珠湾で内容空疎な虚言を弄していたが、行くのなら柳条湖であり、コタバルだろう。日帝がアジア各地でやらかした惨禍は数多く、それらを無視してあの戦争と向き合うことは不可能な筈である。勿論、安倍にとってはそんな事はどうでもいいのだろう。この男はただ、米国の御機嫌取りをしたいだけなのだから。
沖縄ではヘリパッド工事が着々と進み、辺野古の基地建設もいよいよ本格的に乗り出そうとしている。アイヌ・モシリである北方領土は「どうぞどうぞ」と差し出し、この国は全力で主権者、民衆を滅亡させようと邁進しているらしい。尚、ニュースによれば安倍政権の支持率は上がっているそうだ。

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プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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