時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
西域の人
諸星大二郎「西遊妖猿伝 西域編」第四巻を購入。伊吾国における、サソリ女との戦いがメイン。「西遊記」の毒敵山琵琶洞の女怪が基になっているらしいのだが、全く記憶にない。岩波文庫版で全部読んだ筈なのだが・・・。
尤も、「西遊記」は話が進むにつれてマンネリ化してくるので、一般の読者は細かい妖怪のことまでいちいち覚えていられるものではないだろう。金角・銀角や、黄風大王、牛魔王親子は有名だが。それにしてもこのマンガ、牛魔王以外の有名キャラクターは出尽くしたと思っていたが、まだまだあるものだな。
さて、本巻では戦闘シーンに頁数が多く割かれているため、ストーリー上の進展はあまり無い。些か物足りなさもあるが、「西遊記」だし、仕方ないか。尚、本作における「斉天大聖」とは、権力に仇なす民衆精神の具現化なので、ゾロアスター教の邪神、アンラ・マンユとの関わりがどう描かれるか、興味深く見守っている。
見習い神官のハルワータ、アムルータ兄弟は、今回も相変わらず活き活きと描かれている。何度も述べたことだが、諸星は子供を描くのが実にうまい。

付記:尚、ハルワータ、アムルータの名は、それぞれ健康を意味する神格「ハルワタート」、長寿を意味する神格「アムルタート」から採られていると思われる。
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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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