時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
戦争には行きたくない
フリージャーナリストの山本美香氏が亡くなった。「戦争」を身近なところに感じてしまう、痛ましい出来事だった。奇麗事ではない。殺し、殺される。それが戦争である。現在もシリアの人々は、日夜こうした理不尽な死を強いられている。
尖閣、竹島を巡る「戦争も辞さない」といった勇ましい議論が昨今かまびすしい。だが、これらの言説には、戦争に対するリアリティが徹底的に欠けている。すなわち、自分が誰かを殺害し、また自分がある日突然殺される、といった世界や、「死」が当たり前にそこにある環境に対する想像力である。「戦争では自分は死なない。死ぬのは兵隊だけだ」などと舐めた考えを持っているなら、その者には生きている資格はない。
そもそもドンパチ始めれば、相手も大人しく引き下がる、などと本気で考えているのだろうか。パレスチナでは1948年以来、土地の収奪をめぐる、実質的な戦争が続いている。終わりのない泥沼がそこには待ち構えている。
高みに立った視点から無責任に戦争を煽る論調は、多くの人々を不幸に陥れるだけである。私たちは戦争を回避するために、叡智を駆使しなくてはならない。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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ため息の炎天下
自分はスポーツ観戦が大好きで、特にあるアマチュア野球の大会を例年楽しみにしています。丁度そのシーズン、お客さんは少ないけれどわくわくしながら炎天下、浮き世の憂いも忘れてスコア付けながら熱闘を観戦していました。と…
近くから聞こえてくる場違いな話題。「お前今度靖国神社とか行かね?」「いやマァいいっスけど…何で?」「だってよォ韓国とかさぁ絶対許せねぇし!」。見れば大学生風情の若年男子二人。短髪黒い頭の方が、茶髪ロン毛の方にしきりにまくし立ててる…「弱腰外交」とかテンプレートな展開です。「俺よォ絶対戦争とかなったらアイツラやっつけに行くぜ!」
楽しい筈の炎天下の観戦が、まるで黒雲とどしゃ降りの雨に襲われたような気分になりました…なんでアマ野球会場でそんな話を?戦争で甲子園は中止になったんだぞ!平和だから野球が楽しめるのに…名選手が何人も戦争で…(泣)
救いは、茶髪クンの方が「なかなか領土とか慰安婦問題は解決しないですょねぇ」とか「いや~っ自分は戦争とかダメっスよ。真っ先に逃げ出しますからw」と、いなすような大人な受け答えをしていた事でした。心の中でフレ~フレ~茶髪!とか応援してました、ハイ(苦笑)。
【2012/08/22 00:56】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Hate And War
山本美香氏。 

イラク戦争開戦時、イギリス軍に従軍していましたが、専属契約をしていたのが日テレ、夜明け直前に始まった、155ミリ砲の砲撃からリポートしていた記憶が…太陽がのぼり、沿道には、砲撃で死んだ、一般市民の姿は、完全モザイクで覆われ、訳が解らなかった。  
結局、「戦争で死ぬ」という事が、どういう事か?すら解らない。  

社会科の歴史教科書からばかりでなく、学校内図書館の歴史百科辞典の類からも「戦死した兵士の死体写真」は徹底的に排除されてしまいました(2年前、現役高校生がわざわざ調べてくれ、報告してくれました)。 

某動画サイト、PANTAの「戦争しか知らない子供たち」のコメントに、「冷戦を知らない子供たち」というコメントがありましたが、正しくは、「冷戦さえ知らない子供たち」では?と思ってしまいます。 

亡き親父が経験した、満州からの引き揚げのプロセスや、幼少の頃「機銃掃射」を受けた経験を持つ先輩社員の話は、身近な、若い世代には、伝えようとしても、アメリカと戦争していた事すら知らない(てか信じてもらえない)為、四苦八苦の毎日です。  

いずれにせよ、山本美香氏は、私と1歳しか違わない為、余計にショックです。
【2012/08/22 01:39】 URL | ダムド #- [ 編集]


>ふぶらさん
沢村栄治も戦争で命を落としました。勇ましく戦う覚悟よりも、「嫌だなあ、死にたくないよ」と素朴に述べる勇気を持っている事は立派だと思います。

>ダムドさん
結果的に、戦争に対するネガティヴなイメージを払拭しようとしているのは、戦時体制とやっている事が同じですね。
戦時中には軍歌「戦友」すらも、厭戦的だという理由で、批判された事がありました。
100万人の死を「統計」にしてしまったのは、メディアだと思います。
【2012/08/24 00:16】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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