時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「酔える身を広大な空間にさまよわすものには、やがて宇宙の意識が意識されよう」-埴谷雄高
ある雑誌で、南北問題研究家の太田昌国が60年代の文化芸術について考察している。
この特異な文学的感性を持った運動家が、どのようにカウンターカルチャーシーンと付き合ってきたのか興味があったので、中々面白かった。
サド裁判の公判記録を枕頭の書にしていたとのくだりには、思わずにやりとした。私も同じような経験があるからだ。シュルレアリスム文学や、埴谷雄高作品の読書体験なども私と重なる所が多い。
もっとも怠け者の私などより、太田の読書体験の方がより広く、深い域にまで達している。文化的に無知蒙昧なスターリン型左翼が多い中、太田の仕事は貴重といえるだろう。
ただし、例の都条例や、その他マンガ表現の規制には、運動圏でもさすがに反対の声が多い。このことは強調すべきだろう。
同じ雑誌に掲載された、るいべはやみのマンガ「シエテちゃんVS非実在」は、青少年健全育成条例を左側から批判的に風刺したもので、なかなか愉快だった。
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テーマ:雑記 - ジャンル:本・雑誌

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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