時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
作品と対峙する事
今日は残業を早めに切り上げ/諦めて帰宅、と思ったが、家に着いてみると、普段と大して変わらん。
どこか感覚が狂っているらしい。

アンドレイ・タルコフスキーについて少し考える。実は遺作となった彼の映画「サクリファイス」を、私は公開時に劇場で観ている。
何せ、まだ10代の頃である。とにかく背伸びして、芸術映画というものを体感してみたかった。眠いとぼやくだけでは感受した事にならない。少なくとも感性で受け止めようとはした。
一種のスノビズムには違いない。だが、がむしゃらにぶつかって何かを探求しようとした事は確かだ。結論からいうと、よい経験だったと思う。
作品と対話するとはそういう行為である。現在では「ノスタルジア」の方が伸び伸びしていて好きだし、「ストーカー」や「鏡」の迷宮的世界も気に入っている(彼の作品は八本とも全て観た)。「ソラリス」でバッハが流れるシーンは忘れがたい。こうした感想も、当時の様々な格闘があってこそだと思う。
一度観ただけで「下らない」と決め付けて、何もかも知っているように装う政治家がいる。無論、こんなパフォーマンスからは何の文化も育まれない。このことは肝に銘じておくべきである。
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三百人劇場の扉は半ば開いたままで~
タルコフスキー~懐かしいです!「ソラリス」は千石にある三百人劇場の日本海映画社特集(微笑)で80年頃見ました。大人気ですんごい混雑で、人が多すぎて映画館の扉が閉まらず本当に半ば開いたままの上映でした。漏れてくる光を半分「見ない」事にして完全版を立ち見(笑)。若かったなー体力ありました。「ストーカー」は通ってた夜学の先生の縁があって脚本をチラ見した事も。勿論寸分わからず。
…かなり見たタルコフスキー作品ですが、「鏡」は安眠しちゃった(恥)。最後の方の作品には正直がっかり…「男」や「西洋」に行き詰まったら「女」や「東洋」に逃げるなんて陳腐…なんかそんな感じに見てしまったです。やっぱソラリス~旧ソ連邦SFは名作が多いかと。
背伸びするのは絶対大事な事ですよ~きっと。挫折した本の山を積ん読の自分は特にそう思います(汗)
【2012/07/19 23:48】 URL | ふぶら #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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