時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
腹を立てずにおれません
その一 猥褻イラスト逮捕の件。いい加減にしろとはこのことだ。権力者達はよほど歪んだ性意識に取り憑かれているらしい。サド裁判の当時から再三指摘されているように、「猥褻」なんてものは存在しない。澁澤龍彦は述べたものである。「猥褻意識がふかく滲み込んだ人間の心には、セックスの問題をあつかったすべてのものを、猥褻だと判断する準備があらかじめ来ております」
そして、社会の善良な風俗の庇護者であるという思いあがった意識が、猥褻妄想を世の中にはびこらせている、と説く。いかにも猥褻と言う概念は権力と親和性が高い。権力は人間の規格化を求めるものだからである。「ロボット化」と言い換えてもいい。だが、人間精神、人間性というものは、不可避的に規格をはみ出していくものである。
そのうち美術館の裸婦像にも洋服を着せるようになるのだろうか。

その二 中之島図書館廃止。「自由とは隷属であり、無知は力である」というオーウェル的世界を地で行っているような、橋下帝国。想田和弘の指摘する「感情統治」の行き着く先がこれである。論理的な思考、内省する「知」というものを、徹底的に侮蔑してきたのがこの芸人市長だった。先の猥褻問題とも通じるが、思考の制限、人間の規格化は公権力の常に目指してきたところのものだろう。現在、こうした野蛮な諸政策が、かの地では革新的な装いのもとに堂々と行われてしまっている。もはや一刻の猶予もならない。ただちにこの動物を政治の舞台から葬り去るべきである。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
リアル図書館戦争間近?
ヨーロッパ階級社会制度廃止は、「猥褻」の概念の廃止も意味する、と勝手に認識しています。  

国民に、本を買うための賃金を与えない→無料で本を読ませなくするため図書館閉館(今ここ)→本を読ませる時間を与えないために重労働でコキ使う→無知蒙昧にさせる。  

違いますかね?。
【2012/06/20 03:03】 URL | ダムド #- [ 編集]

「私は予言者になりたくて「図書館戦争」を書いたのではありません」
タイトルは覚えてますよね。あの時、私も中野の会場にいました。情けない時代です。

>ルミネ
知人に吉本の芸人がいます。有名になってからは連絡を取っていませんが、河本バッシング、どう思っているのでしょうね。

>無知蒙昧にさせる
シベリア抑留を経験した人の話だと、あれだけ過酷な環境で、連日重労働を強いられていると、物を考える能力が退化して動物のようになってしまうそうです。
奴も「モノを考える必要はない。ただオレ様のいうことだけを聞いていればいい」と言いたいのでしょうね。国民ならぬ「国畜」を作り上げたいようです。
【2012/06/20 23:42】 URL | のわーる #- [ 編集]


ええ、覚えています。 


中野ゼロホールでしたね。会場、キャパシティは500人に対し、3倍以上の人たちが来たんですよね。 

何か先週金曜日の官邸前、抗議行動と通じるものがあるのではないかと。
【2012/06/21 12:18】 URL | ダムド #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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