時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
あまりに人間的な
「我は人間なれば、人間的な何事も我に無縁ならずと思う」。こう高らかに宣言したのはテレンチウスであるが、爾来、この言葉は様々な文学作品や論文等において引用されてきた。無知な左翼は「マルクスの名言」と信じて憚らないが、そもそも常識的に広く知られている言葉なのである。
ここからどんな教訓を学び取るかは様々だろう。
文化活動であれば、自分の知らない分野に目をむけ、謙虚に思いを致すことが考えられる。また、社会に生起する様々な出来事を真摯に考察したり、あるいは社会からはみ出してしまった人たちについて、正面から受け止めていくこともあり得るだろう。一口に言えば、他者と向き合う、ということだ。、
この「我は人間なれば」を「我は悪魔なれば」と言い換えて見せたのはドストエフスキーの卓見である。注意してほしいのだが、ここには「人間の本質が悪である」というよりも、「悪とは極めて人間的なものである」という逆説が込められているのだ。

話を戻そう。何も文字通りに全てを背負い込んでしまう必要はないが、時にはこのテレンチウスの言葉を思い出してみるのも悪くはない。そうすれば、判らないものに接するたびに、「相手がバカだからだ」「対象が下らないからだ」などと短絡することはなくなる筈である。そういえば文楽を初めて見た男が、これに甚だしい誹謗中傷を加えていたのを思い出した。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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