時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「回帰」熱
若松孝二監督が三島由紀夫映画でカンヌ映画祭に招待された。41年ぶりだという。41年前といえば、大島渚と共に「監督週間」で招待された時である(三島が死んで、間もない頃であることにも何か因縁めいたものを感じる)。この時は「犯された白衣」と「性賊(セックス・ジャック)」が上映された。前者は、胎内回帰願望と、ユートピア=救済の挫折を描いた若松の代表作。後者は未見だが、テロリストの少年を描いた作品で、日共本部爆破、総理大臣殺害、最後には天皇暗殺に向かうストーリーだった筈である。
若松は映画祭終了後、同行した足立正生と共にパレスチナに向かい、映画「赤軍-PFLP 世界戦争宣言」を製作する。これが若松の人生にとって決定的な転機となり、以降パレスチナとの密接な結びつきを築いていくのだが、その意味でもカンヌ映画祭は若松にとって忘れがたい思い出として残っている筈である。
若松の周辺についてはユニークな話題がいくつもあるのだが、きりがないのでここでは割愛する。三島映画がカンヌでどのようにして迎えられ、私達の前に如何なる姿を現わすか、興味は尽きない。


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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