時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
荒廃の春
昨日の続きを記す予定だったが、うまくまとまらないので明日以降とする。

ドキュメンタリー映画「311」(監督:森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治)が昨日から公開されている。
森達也のインタビュー記事がニコニコニュースでUPされているが、これまで森があちこちで語ってきた事とほぼ重複する。メディアの加害性、そして麻痺、集団化と暴走の危険等々というテーマ。この辺りは森の読者ならお馴染みの事柄だ。ある時期から彼の言説は同じ内容の繰り返しが多くなっているように思える。大切なテーマには違いないが、そこから先に踏み込んだ思索を呈示してほしい。
おそらく映像では多くの内容が、より雄弁に語られているのだろう。これは共同監督(つまり複数の視点から撮られている)という事とは別である。映像でしか語れない事柄が事実存在するのであり、製作者の顔ぶれからすると、皆この点には自覚的に取り組んできた人ばかりだからだ。さしあたりこの点は信頼していいかと思う。
この映画が私達に何を語りかけるのか、何をぶつけてくるのか、じっくりと受け止めたい。

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テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
ひとつだけ教えておくれ、僕は生きて帰れるのかい?
>森達也

例えば「誰が誰に何を言ってるの」各章ごとに末尾は決まって「だからあなたにも考えてほしい」や「きっと僕だけじゃないはずだ」さらに「僕のやることはここまで。あとはあなたが考えてほしい」とか現在も「創」で連載中の「極私的メディア論」に至ってはA3騒動の渦中にいながら、「読んで判断して欲しい」って…そりゃないよ森さんって言いたくもなりますよ。それにマルティン・ニーメラーの警句にしたってエピローグに掲載すれば「後出しジャンケン」じゃないですか。とにかく惜しいしもどかしい。T弁護士のほうに瑕疵あるのは明白なんだから、たまには正々堂々と結論を出した方が良いと思います。
【2012/03/05 01:50】 URL | ダムド #- [ 編集]

私の言い訳をば…
しかしながら、「3.11」は観に行きます。
【2012/03/05 23:02】 URL | ダムド #- [ 編集]

Re: 私の言い訳をば…
緑の党って、二つ出来ましたね。「みどりの未来」のヤツと、「グリーン・アクティヴ」と。勿論、三橋派は論外ですが。私はエコロジーに乗り出すつもりはさらさらなく、党派的なものにもうんざりしているので、一定の距離は置くつもりです。
>森達也
森達也の作品は、常に「未完」性がテーマですね。「職業欄はエスパー」「悪役レスラー」「下山事件」等々、大体みんなそう。「A」シリーズもそういうところがあります。結論よりも、そこに向かう過程で何を思い、葛藤していくかに彼の関心がある。ただ、最近切れ味が無くなってきたかなという思いはあります。それでも、「311」はいいと思いました。
【2012/03/06 00:28】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
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