時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
アカルサハ、 ホロビノ姿デアラウカ
古本屋でエッカーマン「ゲーテとの対話」をセットで購入。また無計画に本を買い込んでしまった。いつ読むんだ。これ。
懸案のアレクサンドル・デュマ「王妃の首飾り」を読み始める。冒頭でいきなりデュ・バリー夫人やカリオストロ伯が登場。ルイ15世亡き後のデュ・バリー夫人は全盛期の時のような権勢には欠けるが、一公爵の愛人として、男爵連中の間に君臨している。錬金術師として有名なカリオストロは、ここでは齢3000年の不死の人として現れ、不吉な予言によって会合者を混乱に陥れる。
冒頭からミステリアスな展開により、読者を引き付ける才覚は実に見事だ。大デュマがあの首飾り事件をどう描いたか、興味深々である。

「さまよえるユダヤ人」について、補足。
フランス語教師の友人に問い合わせたところ、以下の事柄が判明した。
作中人物のメイユー(La Mayeux)という綽名は当時の風刺画のキャラクターの名から採られた、いわば時事ネタであるらしい。当時、ブルジョワジーを傴僂として描いた風刺画があり、その名前が「メイユー」だったという。そこで、同じ障害を持つ少女がそのキャラ名を綽名としてつけられた、という設定である。
小説の本文を読むと、妙に思わせぶりな点が目立っていたのだが、漸くその謎が氷解した。注釈も何もないのでまるで判らない。
尚、私も似たような理由からフィリップと綽名されたことがある。英語の教科書にP.ギャリコ作「スノーグース」(キャメルのファンはご存知と思う)の粗筋が掲載されていたのが元。思い出すと不愉快になるのでこれ以上は触れない。

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)
(1968/11/16)
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昨日買ったヤツ。まるで話が進まない。終盤になるにつれ、どんどん話の進行が遅くなる。「アキレウスは亀に追いつけない」という、ゼノンの逆説を思い出す。
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報ステは相変わらず橋下ヨイショ。ええ加減にせーよ。
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
少女漫画ファンには嬉しい(微笑)
少女漫画ファンには嬉しいお話(微笑)~デュ・バリー夫人や首飾り事件は「ベルばら」好きならすぐ思い出す名詞です。大デュマ!面白そうな…
「ガラスの仮面」。既に自分は追いかけるのを遥か昔に諦めました。最初の頃はまだしも本当に話が進まなくて…正直、自分の生きている間に完結するとは思えなくなって来ました(汗)
それにしても橋下氏への「人気」は不気味なものがあります。橋下氏そのものの言動にも危惧するのですが、「現在唯一の勝ち馬」に乗ろうと政治家もマスコミも雪崩を打っている感があり、その短絡的なふるまいにはかなり危険なものを覚えます。
まあとりあえず読書しなければ…この間、調子に乗って本を買いすぎました(苦笑)
【2012/02/28 21:54】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Re: 少女漫画ファンには嬉しい(微笑)
>あの頃の少女漫画は、ほぼ純文学状態

最近、川原由美子・佐々木守の「ソルジャーボーイ」を読み直す機会があったのですが、改めて読むととても深みがありますね。昔読んだ時は筋の運びに違和感があったのですが、今回は内容が頭に入っているせいもあり、素直に読めました。作画が素晴らしいのは言うまでもないとして、佐々木守の器用さにも感心。でもこれ、連載は「ちゃお」だったんだなー。

>勝ち馬
勝敗ゲームで評価が決まってしまうような価値観が不気味ですね。社会って、それでは成り立たないはずなのですが…
【2012/02/28 23:15】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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