時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
記憶の持続
原子炉内温度上昇。淡々と報道しているが、いいのか?巷では「原子炉が風邪引いた」との与太話が飛んでいるが・・・

気付かなかったが、「創」の発売日だ。雑誌のコーナーはチェックしていなかった。HPを見ると、「連合赤軍事件40周年」の文字が目に付く。そういえば銃撃戦は72年の2月である。
永田洋子も既に故人となり、事件の更なる検証が急がれている。そのうち「情況」あたりでも特集を組むだろう。「実録・連合赤軍」公開時は、やたら熱の入った分厚い特集を組んでいた程だ。あれはなかなかよかったと思う。
必要な事は、事件を今日の私たち自身の記憶として位置づけることだ。「あいつらはバカだった。我々は利口だから大丈夫だ」などとのたまう連中こそ最も信用ならないことはいうまでも無い。この手の意識はゴリゴリの活動家にこそ、しばしば見出されるからである。決して過去の問題ではないのだ。
あの事件は、いわば正義への純粋な情熱の内部に宿る、人間性の底知れぬ暗部である。
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この記事に対するコメント
あの時TVを見ていました
連赤の事件。あの時「あさま山荘」のTVを見ていた子供です。その後次々と明らかになったリンチ事件と共に、強烈な謎と恐怖を覚えました。「どうして世の中を良くしたいと思っていた筈の真面目なお兄さんお姉さん達があんな恐ろしい事件を起こしてしまったんだろう…?」という疑問は、子供心にずっと根をおろしました。
今では「誰でも密室の小集団で外部の批判の風を入れず追い詰められたらあんな恐ろしい事になるんじゃないか?」等と足りない頭で考えています。相撲部屋のしごき殺人事件が近年ありましたが、構造としては近いものもあるのではないか?とか…
一番恐ろしいのは「あんな事件を起こすのは特別な人間、自分には関係ない」と、自分の身に引き寄せて考えられない、そんな「特別視」「敵視」するような想像力に欠けた認識だと思います。そう考えると、現在の様々な難問、例えばそれこそ「原発」とかの問題も「東電」や「原発の危険性を報道してこなかったマスコミ」を敵視して解決するのか?誰でも接待浸けにされたら、「東電」に手加減した問題隠し系報道しかしなくなるんじゃないか…「敵」は、実は自分の心の中に居るんじゃないか…とか思ったりします。
【2012/02/07 21:02】 URL | ふぶら #- [ 編集]

くちなしの花
「創」3月号、実物の方は某作家と某漫画家の対談形式、震災の件もからめて「連赤」を語る内容、なかなか充実していますね。ぢぢ放談も永六輔氏なんとか復帰出来た様で何より、前号に比べるとパワフルなのではないでしょうか?

ところで「原発条例」都民署名、昨日段階であと約1万人、「無効扱い」の可能性を考えればあと3万人位欲しいですね。正直かなり気になります。
【2012/02/07 22:54】 URL | ダムド #- [ 編集]

「必要なのは真の勇気」
連赤後の世代ですが、子供の頃、親から「怖い事件があった」という話は聞かされていました。
森や永田を知る人で、彼/女らを悪く言う人って、あまりいないんですよね。永田については最近になって、思い込みの激しさや依存型の性格を指摘する声が出てきましたが、基本的に「悪人」として語る人はいない。
むしろ、その真面目さから間違った責任感を背負ってしまったのではないか、「何が何でも革命をやり切るということなんだ」という誤った強迫観念で自分を追い込んでいったのではないかと思います。生き残ったメンバーが「森は山に入ってからガラッと変わった」と語るのはそういった事情があったのでしょう。
鶴見俊輔は「まじめな人は、悪を抹殺するという途方もない考え方に、どうしてとらわれるのだろう」と語っていました。個々の人間は弱点や欠陥を持っているし、それを理念によって浄化しようとしたら人間性そのものを否定する事に繋がってしまうのでしょうね。
【2012/02/08 23:20】 URL | のわーる #- [ 編集]

子供の頃の話
子供の頃の話ですので記憶は曖昧なところもありますが、70年代「連赤」事件の後の「一般庶民」の反応は「永田」=「鬼のような恐ろしい女」でした。「男性ならまだしも(一般に凶悪犯罪を犯す事は少ないと思われていた)女性が残忍な事件の首謀者であったとは」という衝撃は相当程度ありました。
そして「一般庶民」の、特に男性は「永田の容姿」をあげつらっていました。単純に言えば「プスが美人に嫉妬して」被害者を殺めたのだと。他の男性首謀者の影がかすむ程に「醜女の永田」への憎悪は激しかったように覚えています。裁判でも「女性特有の」欠点が彼女をして犯行に及ばせた的な解釈もあったような…
通俗趣味に堕したこれらの見解には、子供心にも辟易しました(「所詮女に生まれたら見た目だけが全てなのか」という幻滅と共に)。「女の容姿」だけであれ程の事件を「わかった」気になってとくとくと語り悦に入る当時の「一般庶民」から、時代は果たしてどこまで進んだのか?と思う事があります。
そういえば別に珍しくない姓名ですから、「姓名判断」で「永田の画数は最悪の数字」みたいなのを見かけた同姓同名の方が憤っていた、なんて記事も婦人雑誌に載っていました。何が何だか。
【2012/02/10 20:41】 URL | ふぶら #- [ 編集]

陳腐化の隘路
>裁判でも「女性特有の」欠点が彼女をして犯行に及ばせた的な解釈もあったような…

中野武男裁判長による判決文の「これに女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、冷酷な加虐趣味が加わり、その資質に幾多の問題を蔵していた」というくだりですね。
人間を理解する事が、人間を決め付ける事と同義になってしまっている典型だと思います。粗雑・陳腐な物語を設定して、全てをその図式のうちに当て嵌めようとする。こうした他者への想像力の欠落は、昨今の若者バッシングにも通じますね。
【2012/02/12 00:01】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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