時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
絶頂期の黒澤と対峙する
四方田犬彦「「七人の侍」と現代」を買う。四方田が黒澤映画を真正面から論ずる事はあまり無かったので、実に興味深い。
冒頭を少し読んだが、「八月の狂詩曲」を「これは悪い作品ではない。正確にいえば勉強不足の作品なのだ」と喝破しているくだりは、実に見事である。また、キューバやパレスチナなどにおける黒澤受容のあり方については大きく考えさせられた。
私自身は黒澤映画をそれ程多く観ている訳ではない。「姿三四郎」「続・姿三四郎」「虎の尾を踏む男達」「静かなる決闘」「醜聞」「羅生門」「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「乱」「夢」「八月の狂詩曲」…それなりに観ているか。ただ、見ていない作品に代表作が沢山あるため、多く観ているという感覚が無いのだろう。
黒澤が晩年にスペクタクル大作から離れた事は良い事だったと思う。ただ、それが成果として結実しないまま終わってしまった事は、いかにも残念であった。

『七人の侍』と現代――黒澤明 再考 (岩波新書)『七人の侍』と現代――黒澤明 再考 (岩波新書)
(2010/06/19)
四方田 犬彦

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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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