時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
埋葬を拒絶する
午前中は昨日の続きの作業に追われていた。やはり一晩経って頭を冷やすと、納得いかない部分が目に付いてしまう。結局昼過ぎまでかかることとなった。
「創」2月号を入手するが、パッと見た所、特に目を引く記事もなし。鈴木宗男の記事が少し気になる程度。

ジョルジュ・サンド「スピリディオン」やっと読了する。かなり手間取ったが、結論から言うと、決して無駄ではない読書体験だった。キリスト教的な概念は私にはついていけないが、それでも得るものは多かったと思う。整理できたら改めて感想を記すつもりでいる。
勢いで、十九世紀の文学作品について、あれこれ考える。
何時ごろからか、文化は資本を生み出すための消耗品となっていった。出来の良し悪しにかかわらず、である。古来よりそうだったと言ってしまえばそれまでだが、文化がそれ自体の価値を持つような、幸福な時代が私たちには必要とされている。人間の精神活動が、すべて貨幣価値に換算されるか、道徳的な○×でしか判断されないとすれば、悲しい事だ。
そのために、資本による頽廃と、イデオロギーによる頽廃を拒絶する事。これらはいずれも「人間」の埋葬に他ならないのだから。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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多様な価値観のためにも
やっぱり個人が「私はこれ」といえる強さがない限り
隣の芝生的な弱さで資本主義の言いなりになってしまうんだと思う。

最近子供を育てて難しいと思うことでもあるんだけど
子供は他人が持っているおもちゃが羨ましく思ってねだる。
もちろん買いはしないけど
どのように育てたら自分の持っているおもちゃで満足するか
想像力が一番楽しいおもちゃになりうることをどうしたら実感できるのか
とても難しくて毎日悪戦苦闘してます。
あ、ちょっと話がずれた。ごめん。
【2012/01/09 00:30】 URL | ないと #- [ 編集]

Re: 多様な価値観のためにも
>誕生日
そう、早生まれなのです。

最近、出版社、製作会社などの資本の側だけでなく、鑑賞する側にも、作品と商品の区別がついていない場合が見られるのが気になります。「作品が何を訴えようとしているのか、どんな世界を描こうとしているのか」ではなく、「気持ちいいか、そうでないか」で終わってしまう傾向があって、作家さんたちも頭を抱えているようですね。
【2012/01/09 22:50】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
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