時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
スタアを巡る滑稽な風景
昔サルトルが自らのスター性を逆用し、「人民の大義」の編集長を買って出るなど極左運動の先頭に立った事があった。「人民の大義」はマオ派の機関紙で、歴代の編集長が立て続けに逮捕された経緯がある。
「今度は私が編集長だ。私を逮捕してみたまえ」とサルトルは言う。警察は「サルトルには手を出すな」というド・ゴール時代からの指示があるため、彼を逮捕できない。
若い連中に何かしてやりたいという思いもあったのだろう。その頃から彼のアンガジュマン(政治参加)は、「殉教者願望」と揶揄されるまでに、より露骨に挑発的なものとなっていく・・・
昨日の反原発デモにおける警察の姿勢から、そんな事を思い出した。ノーベル賞の威光で、一日遅れでテレビでも取り上げるようになったようだ。大江健三郎のスター性も中々馬鹿に出来ない。無論、サルトルと大江ではタイプが違うし、大江がそこまでアンガジュマンにのめり込むとは考えにくいが。
それはともかく、警察もセコいものだねえ。だったら最初から無茶しなけりゃいいんだよ。こちらのやっている事は同じなんだから。とっとと仲間を返せ。でも、著名人のいないところではまたエグく弾圧するんだろうな。

余談になるが、サルトルはノーベル賞(辞退)はおろか、賞と名のつくものには生涯無縁で通した人物であることを申し添えておこう。

sartre

9.11デモの逮捕者への救援活動が、今も尚取り組まれている。
今日、勾留理由開示公判があった筈だが、どうなったのだろう。
原発やめろ、仲間を返せ。
http://911nonukyuen.tumblr.com
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
Kids Are Alright.
 大江健三郎はともかく、今、私の目の前にサルトルの「嘔吐」がある訳ですよ。それも、去年買った新訳版が…。若い頃に旧訳版のほうを読み、「まさか、こんな事には成るまい」と想いつつも、特に、近年、真実味を帯びて来ているのが正直怖いです。そして今、買ったはずの、フーコーの「監獄の誕生」を探している最中です…。深く考え過ぎですかね(笑)。    

No Nukesデモ、集会で、Pantaが歌った曲は、デビュー曲の「さようなら世界夫人よ」でしたよ(のわーるさん拍子抜けしたかな?)。 ただね、日本のロック界の大物はあと2人いて、ベースギターは、久保田麻琴、そして、急きょ参戦して来たのは、元プラスチックスの中西俊夫でした。ただ「雅」(Miyavi)というロッカー…、過分にして知りませんでした。彼の何が凄いって…、6弦のアコギでチョッパーベースをおり混ぜながらの演奏と今どき珍しいシャウト系(チバユウスケを彷彿させる)のヴォーカルには、戦慄が走りました。
 そして、最後は彼も含め計、4人で、Tレックスの曲を日本語でカバーした歌をプレイ(久保田、中西名義で、近日リリース予定)しました。(歌詞は、原発について)         てな訳で、ハイテンションで、デモに突入する事が出来ました。       

こんな素晴らしいライブは、2度とないでしょう。
だから、相応しい対価を寄付しました。  
 勾留理由開示公判で頑張っている仲間たちや、集会で「東京の人たちが憎いです」と訴えた、被災非難民の方たちのためにもっ!
【2011/09/21 00:54】 URL | ダムド #- [ 編集]

火事場泥棒
 これも、のわーるさんの耳に、今の内に入れといた方が良いと思って未明の追記事項です。


タイトル通りの連中が、現在、京都府にて悪巧みの真っ最中です。 


しかも、これ、47都道府県に反映(遡及)させるようです。
大久保のニューカマー達が言っていたように、このままだと、この国も、近未来、今の「韓国」みたいな国になってしまいそうです。

どこへ行く「日本」!
【2011/09/21 01:58】 URL | ダムド #- [ 編集]

Re: Kids Are Alright.
サルトルは以前にも書きましたが、「飢えた子供」など規制派が喜びそうな失言を漏らしてしまうので、困った人だと・・・彼はマラルメやジャン・ジュネが大好きだったのですが(ボードレール論は完全に勇み足。フローベールについてはややこしくなるのでパス)。

「監獄の誕生」はとても重要な本ですね。フーコーの本の中でも比較的読みやすい方だと思います。
「分類し、階層秩序化し、規格に合わないものを排除する」という「管理する権力」の有様を徹底的に描いた本です。
「言葉と物」はヘルニアで入院した時に読み通しましたが、終わりのほうはお手上げでした(笑)。
【2011/09/21 21:13】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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