時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
タチムカウ
引越しの後始末の件でゴタゴタしているため、少し鬱状態。気を取り直して、昨日の報告とする。多少不細工な言い回しはあるが、憤りを覚えたのは事実なので、敢えてそのまま残しておいた。尚、デモの参加者については全て「仲間」と表記した。諒とせられたい。

既に知られているように、9/11のデモコースは直前になり、警察から変更の指示が出された。出発点もアルタ前から中央公園に変更となった。よって一旦アルタ前に集合した上で、中央公園まで移動、デモを開始しようというのが私達の計画だった。ところがアルタ前に集合した時点で警察は強硬に立ち退きを指示する。恫喝口調で居丈高に移動する警官に冷たい視線を浴びせながら、皆それぞれ西に向かって移動していった。
さて、中央公園に移動した後、デモ開始。だが、行進が始まって間もなくして、何やら揉め始める。見ると、仲間の一人が警察車両に押し込められていくところだった。
91101
怒りのボルテージが一気に上がったのはこのときである。皆一斉に、口々に抗議の声を上げる中、更なる逮捕者が現れた。「どうなっているんだ?」の声も上がった。
91102
ふと後ろを見ると、隊列がすぐそこで途切れている。警察による分断工作である。ヤロー!やりやがったな!こうなったら、意地でもこのデモを貫徹させるしかない。
その後もデモ隊の両脇を警官隊が執拗に囲む。ふと警官と仲間とのやり取りの声が聞こえた。
警官曰く「一旦隊列を出たら、デモには戻れませんよ」
はあ?何をほざいているんだ?そんな決まりがどこにある?言うまでも無く、法的根拠は全く無い。明らかに請願権、表現の自由の妨害だろう。制服を着たダニ共は憲法を守れ!
甲州街道を東に進み、新宿駅南口を少し過ぎたところで再び逮捕者が続出した。立て続けの逮捕に暫らく辺り一帯が騒然となる。皆、警官達に詰め寄り、怒りをあらわにする。緊張状態はこの日一番のピークを迎えた。見ると、道路の向こう側まで引き離して連行された仲間がいる。奴ら、何でもありだな。
91103
伊勢丹のあたりでは、在特会が「チョーセン人は帰れ!」などと喚いていた。あまりにもイタ過ぎるので、思わず吹き出してしまう。だめだ、笑いが止まらない。手を振ってあげよう。後のほうの隊列では連中に抗議しようとした仲間が逮捕されたらしい。警察とレイシスト団体との親密な関係が窺われる。
91104
靖国通りに入った所でトイレを巡り、警官とやり合う場面があったが、それ以降は逮捕者も無く(私のいた隊列では)、比較的平穏にデモは進む。街頭に人が少なくなると手を出さなくなるという点に権力の意図を感じた。逮捕をアピールしたかったのだろう。普通は逆なのだが。
ただ、警官が後ろからテープで押してくるのには苛々した。こいつらは普通の歩行すら邪魔するのか?

中央公園まで戻ると「こちらは新宿警察署(長?)です!デモ隊の参加者は早く解散して出て行きなさい!」などと居丈高な声。皆、当然のように無視。後続の仲間たちを出迎える。学生の頃からデモの経験はあるが、終わった後に「早く解散しろ」などと命令された事は無かったぞ。
91105
落ち着いた後、再びアルタ前に移動。地下道から上がるとき、警官が通行規制をしていた。無視して広場に出る。雨宮処凛のアピール、SKi(制服向上委員会)のライブの後、柄谷行人のアピールがあった。柄谷の発言は極めて平易で、一般に通じる言葉で語りかけていた。正直、意表を突かれる。「デモをする事によって、社会は変わります。「デモをする社会」がそこで生まれるのです」この発言に心を動かされた人は多いと思う。
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昔、柄谷が大嫌いで多くの場合反撥しか覚えた事が無かったのだが、10年ほど前からこの人は物言いが変わって来たように思える。それ以降、積極的に著作に触れる事はしなかったが、少なくとも近年の著述活動に対しては、いたずらに嫌悪することも無くなった。
圧巻はいとうせいこうのアピールである。「廃炉せよ!廃炉せよ!」の力強い訴えに、アルタ前の盛り上がりは最高潮に達した。警官隊の弾圧で、鬱屈した雰囲気を吹き飛ばす迫力に満ちていた。
流石に疲れたので私はこのあたりで切り上げたが、帰宅したら、Tシャツに塩を吹いていた。暑い/熱い一日だった。

※不当逮捕の場面はうまく撮影できなかった。抗議の方が先走っていたためである。どうも私はケヴィン・カーターにはなれそうも無い。逮捕者数は12人~17人と諸説あるが、現段階で私にはよくわからないという事を付言しておく。

付記:そうこういっているうちに、今度はフランスの核施設で爆発事故が起こった。放射能洩れは無いと言っているが、そうそう鵜呑みには出来ない。原発事故というとひた隠しにするのはどこの国でも共通。旧ソ連や日本に限った事ではない。フランス、イギリス、アメリカ、隠蔽はどの国でも行われてきた。
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この記事に対するコメント
東電に入ろう 花と散る
のわーるさん。
 渾身のルポ、有り難うございます。


 って事は、なんですか?のわーるさんと私は、超ニアミスだった訳ですね?
場合によっては、距離にして、20cm~30cm単位ですれ違っていた可能性が高いですねぇ。
 あの、カップルの青年の「トイレ行かせろ」騒動の時、警察官に毅然とした口調で抗議していたのは、もしかして、のわーるさんでは? その後ろからモヒカンパンクスカップルと一緒に「その規則はあんたが今勝手に作ったんだろ」とか、青年が「俺のしょんべん飲めってか?」と言った時には、「それじゃあ変態AVの世界じゃねーかよ」「お巡りさん非番日にそんな動画ばかり見てんだろ、好きだねぇ」という下品なやじを飛ばしておりましたところ、件の青年から「ギャハハあり得る」と笑われてしまいました。
 先頭グループの確か3回目の「公妨」があった時は集団前方におりましたので、気が付いた時は、目を血ばらした警察官集団に猛プッシュされてしまい、大混乱状態となり、私も胸部を肘で強打され悶絶していたところ、黄緑色のモヒカンパンクス兄ちゃんが「この人何にもしていないのにひどいじゃないか!」と抗議してくれたので、私も「これ以上抗議したら俺より兄ちゃんのほうが、柄持ってかれるぞ、気持ちは解ったからやめよう」と必死に後ろから抱きついて制止につとめました。再び後方に戻ったら、のわーるさんがご指摘された通り、今度は後ろから非常線を張り出したため、おっさんパンクスの人から「おい、後ろから来ている、柄とられるぞ」と言われ慌てて前方に走り、ギリギリで助かりました。 なんだかんだで、中央公園へ戻ってまわりを見ると雨宮処凛さんに遭遇し、話し掛けたら気さくに応じて下さり、心が和みました。更にまわりをみたら美しい女性が結構いて中でも「爆原発と書かれたエスニックショールを羽織ったミステリアス美人に目が行ってしまい暫く見惚れてしまい話し掛けたら全国を気ままに旅している自由業の方の様で、「こんなバイタリティを持った若い女性がいるんだと」ひとしきり感心しつつアルタ前へ移動したら、かなり盛り上がっていたのには少しびっくりでした。後はもう、のわーるさんが書いた通りです。
 特に、藤波心ちゃんえらいぞ。そして、いとうせいこう、原点にたち帰ったあんたの姿は、美しい。特にのわーるさんを筆頭にみんな有り難う!日本中がデモを頻繁に起こせる世の中にすべく、私も「何か」をやってみようと決意した次第です。
拙文、失礼致しました。
【2011/09/13 04:20】 URL | ダムド #- [ 編集]

Re: 東電に入ろう 花と散る
どうもお疲れ様でした。多分お会いしていたのでしょうね(笑)
確かにトイレ抗議のときはすぐ傍で警官を野次ってましたし、終了後の中央公園では雨宮さんの近くにいましたので。

まだ6人拘留延長が掛かっているので、とても心配です。相当苦しい思いをしているはずです。
9.11原発やめろデモ!!!!!弾圧救援会 ttp://911nonukyuen.tumblr.com/
カンパも重要ですが、まず私達が負けない事が大切でしょう。
直近の行動としては、19日明治公園で「さよなら原発1000万人アクション」があるようです。こちらはお上品なものになりそうですが・・・
【2011/09/13 22:58】 URL | のわーる #- [ 編集]


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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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