時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
ひとつの挫折の物語
エルネスト・チェ・ゲバラ著「マルクス・エンゲルス素描」を買う。
私は別にマルキストでも何でもないのだが…まぁ、古典だ。ヴォルテールやルソーを読むようなものだ。
今日、ヴォルテール主義者やルソー主義者というものは存在しない。いるとしてもレトリックの内に過ぎない。マルクスについてもそれくらいの距離は置いてしかるべきだろう。
廣松渉のマルクス解釈のようなものもあるが、これはむしろ廣松哲学の一環と考えた方がいい。こちらについては近いうちに詳しく言及したいと思う。

ゲバラについては、面構えがいいという以上に思い入れはない。
昔、理解しようと必死に著作や関連書を読んでいた時期があった。いわば、のめり込む「ふり」をしていたのである。だが結局、どこか今ひとつ乗り切れないものがあり、今日に至っている。
それでもこの本を買ってしまうのは、未練のようなものだろうか。
訳者の太田昌国氏の活動に啓発されてきたことへの義理立てもないわけではないが…まぁ、別に本を読むのに一々理由付けをすることもないだろう。ちょっと気になった、手にとって読んでみた。ただそれだけのことである。

尚、この本が書かれたのは、ゲバラがコンゴで失敗した後、ボリビアに向かう以前の時期にあたる。ソダーバーグのコンバット映画ではすっ飛ばされた時期である(え?いや、あれはコンバット映画としか言いようがないだろう)。
その中で、彼がどんな思いでこの書物を執筆していたか、思いを馳せてみるのもいいかもしれない。



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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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