時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
暑い日、熱い場所で
寝苦しい季節がやって来た。

図書館で松本清張全集「空の城・白と黒の革命」を借りる。読むヒマはなさそうだが、手元に置きながら眺めるだけでやはり違う。それぞれ、第四次中東戦争とイラン革命が背景らしいが、どんなものか。やはりイラン革命を舞台にした船戸与一の「砂のクロニクル」は力作だったが。
ここ数ヶ月、松本清張を集中的に読んでいる。理由は単純、今まで読まなかったから。読書のきっかけなんて、そんなものだろう。

砂のクロニクル砂のクロニクル
(1991/11)
船戸 与一

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↑船戸与一「砂のクロニクル」。腐敗していくイラン革命とクルド人解放闘争を背景に、複数の主人公達の物語が交錯する。個人的には、一人の主人公の一本道のストーリーの方が好みだ。
読んだのがかなり前なので、正確な印象を伝えにくいが、全体的に一種の挫折感のようなものが付きまとっていたような気がする。「冷戦後」の困難さ、ということと関係しているのだろうか。解放を夢みる事の難しい時代。そこを突き抜けようと、船戸の筆致はかなり立体的に、深みが増していったと思う。本作では確か、最終的にクルド人の闘いに希望を託そうとしていたが、どうだろうか。突破口はいずこにありや。
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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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