時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
邦題の勝利
このブログでも紹介してきた「ヘヴンズ・ストーリー」がベルリン映画祭フォーラム部門で受賞したらしい。力のある映画だったし、当然だろう。まずは瀬々監督、出演者はじめ、この映画に関わった人達に拍手を送りたい。

「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」(監督:ディディエ&ティエリー・ポワロー)を観る。
・・・ええと、どこからコメントしていいのやら。
取り敢えず、素晴らしすぎる邦題のことはひとまず措く。
ヴァネッサ・パラディが出演するコメディSF映画。彼女が劇中で意味もなく歌い出すのはご愛嬌。
前半はゆるいカントリー・ムービー風で、頭の狂った人々が生活する田舎町を舞台に、アメリカ映画を思わせる雰囲気が続く。ブラック・ユーモア満載のバカバカしい展開で、意外と楽しませてくれる。そんなこんなでお祭り騒ぎが続く中、突如正体不明の宇宙生物が襲来、住民達を襲い始める。
宇宙生物が無駄に凝った造形をしている他、残酷描写もまた無駄にしっかりしている。戦闘シーンも意図的にチープで、実に楽しい。最後に主人公達が迷い込んだ異世界は、何故かマックス・エルンストの絵画を思わせる不思議な岩山に覆われており、妙にシュルレアリスティックな終わり方をする。
ナンセンス・コメディとしてはまずまずの秀作だろう。だが、何をおいてもこの邦題を考えついた人に、まず喝采を送るべきではないだろうか。これまで「死霊の盆踊り」だの「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」(おっとこちらは原題の直訳だったか)だの、絶妙な邦題にいくつもお目にかかってきたが、本作も決してひけをとっていない。原題の「アトミック・サーカス」のままだったら絶対に手にすることはなかっただろう。
そこで提案。「プレデターVS中森明菜」というのを作ってみては如何。

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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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