時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
ひとつの<死>
永田洋子が亡くなった。脳腫瘍を患い、既に昏睡状態であることは知っていたが、拘置所ではまともな治療がなされることは無いのは周知の通り。「十六の墓標」が押入れの奥にあるはずだが、ある程度拾い読みした程度で、殆ど目を通していない。流石にむごたらしいのだ。瀬戸内寂聴との往復書簡が手元にあるので、いつか目を通しておきたいと思う。
ところで数年前、映画「実録・連合赤軍」が公開されたとき、ブント系の「情況」誌で永田の人格問題について触れた論稿が見られた。そこでは、「思い込みの激しい、自立していない人格」の問題が、京浜安保の仲間から指摘されている。
無論、連合赤軍事件が誰にでも起こりうる「はまり込むのがあまりにもたやすい深淵」(P.スタインホフ)であることは異論の余地が無い。それを踏まえた上で、彼女の人格の問題を検討しようということである。事件から40年近くたったことから、タブーが解けたということだろう。勿論、「鬼婆」だの「魔女」だのといった中野裁判長の妄言は論外である。
若松孝二の映画は遠山美枝子の件があるので、どうしても私怨のバイヤスが掛かるのは致し方ないだろう。いずれにせよ、この事件が将来にわたって、真摯に探求されていくことを期待したい。

そういえば、日本赤軍の丸岡修(無期懲役)も心臓病で危険らしい。重信房子(懲役二十年)も癌を患っていたので、その後が気になるところである。

nagata

情況 2008年 06月号 [雑誌]情況 2008年 06月号 [雑誌]
(2008/05/27)
不明

商品詳細を見る
死へのイデオロギー―日本赤軍派― (岩波現代文庫―社会)死へのイデオロギー―日本赤軍派― (岩波現代文庫―社会)
(2003/10/17)
P・スタインホフ

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/330-666afb4a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター