時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
瀬々敬久の代表作は「ヘヴンズ・ストーリー」である。
「感染列島」(監督・脚本:瀬々敬久)を観る。
一口に言って、「やっちまった」映画。
瀬々敬久は獅子プロの出身で、力のあるピンク映画を多く手がけてきた人物である。ピンク・ヌーベルバーグ四天王の一人と謳われたことは記憶に新しい。
その彼が、一体何故こんな出来の悪い大味なテレビドラマのような作品を撮ってしまったのだろう。メジャーで大作を任されて、感覚が狂ったせいなのか。
ストーリー構成も突っ込み所が多い。エボラ出血熱に近い病気であることは素人目にもすぐにわかるし、主人公が患者を放ったらかして外国に行ったり、やたら各所に移動するのも不自然である。悪趣味な愁嘆場など、正視に耐えない。
いい場面もある。少女が誰もいない遊園地を歩く場面や、爆問の田中が最後に子供を連れて歩いている場面は何故か印象に残る。
個性派の優れた監督がこんな映画を撮ってしまったことは痛ましいが、何よりも残念なのは、彼に「「感染列島」の瀬々監督」という汚名が付きまとってしまったことである。「ドキュメンタリー頭脳警察」「ヘヴンズ・ストーリー」はいずれも大傑作なので、こちらを観てほしい。

感染列島 スタンダード・エディション [DVD]感染列島 スタンダード・エディション [DVD]
(2009/07/24)
妻夫木聡、檀れい 他

商品詳細を見る


エジプト情勢。取り敢えず、アルジャジーラのHPを掲げておく。
今日も凄い事になっている模様。
http://english.aljazeera.net/
スポンサーサイト

テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/324-a2207617
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター