時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「あのフレイムの中の世界は俺達次第で地獄にも天国にもなった」(石原慎太郎「聖餐」)
石原慎太郎「聖餐」を読む。以前にも記したとおり、残酷描写は大したことはない。そちらを期待する人は、筒井康隆の「問題外科」をお読みいただきたい。
警察に睨まれ、逮捕された映画監督が主人公。権力による弾圧は執拗で、彼は執行猶予中の創作活動に至るまで徹底的に妨害を受ける。自由な作品創造の機会を奪われ、怒りと憎しみに燃えた主人公は、権力に復讐するため、殺人フィルムの制作を決行する、というもの。
敵役の警察官の台詞が憎々しい。
「憲法違反か何かは知らないが、お前さんたちがそんな訴訟を起こしても同情する人間はいないし、ただの居直りにしか見られないだろうな」
「いいか、警察にとっちゃ猥褻なんてどうでもいいことよ。だがな、それをお前らに勝手にいじくられ、世の中をくるくる変えられちゃ、世間も困るということなんだよ」
・・・一体誰が書いた小説か、判らなくなってきた。



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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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