時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「私をよく見よ。私を知れ。汝もまた己を知らねばならぬ」
バルガス・リョサ「継母礼賛」(西村英一郎訳 福武書店)読了。以前、図書館で衝動借りした本である。
左程長い小説ではないが、思いのほか手間取った。
ヒロインが夫の連れ子と愛欲に溺れる話だが、途中に本編と関係のない話が幾度も挟まれる。いずれも、絵画から派生するイマジネーションを文章化したもの。それ自体、短い短編小説風だったり、随想だったりする。シシュロの作品を除き、本編と直接ストーリー的に繋がるわけではないが、イマージュにおいて通底している。ここをつかみ損ねるとかなりきついし、つかんだとしても話のリズムに馴染めず、飽きがくるだろう。
ラストは小悪魔化した少年が義母との関係を全てあからさまにぶちまける。そして、召使の女性との関係がこれから進んでいくことを暗示して終わる。
F・ベーコンは私の好きな画家なので、これに言及するくだりがなかなか嬉しい。また、「受胎告知」のくだりには、色々と無駄な空想を膨らませることが出来た。ひょっとしてあれは、少年が神であり、悪魔でもあるということを示しているのだろうか。

mamahaha



ついでに「週刊金曜日」の記事にも言及したいところだが、後日にしよう。今日はこれまで。
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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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