時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「戦火を逃れて、故郷を追われた」
「狼少女ミーシャ 虐殺の戦場、3000マイル(ミーシャ/ホロコーストと白い狼)」(監督:ヴェラ・ベルモン)
一口に言えば、ホロコースト映画である。親と生き別れになったユダヤ人の少女が、ベルギーからドイツ、ポーランドを経て、ウクライナへと、果てしなくさまよい歩く話。
継子いじめの場面、老人との交流のあたり、ハンガリー映画「だれのものでもないチェレ」を連想させる。
少々中だるみする面はあるものの、夕暮れの平原の映像はこの上なく美しい。
さて、ここで今日、ホロコースト映画を作成する意義について考えてみる。なぜこの映画が作られるのか、また、私たちはこうした映画をどのように鑑賞するのか。いうまでもなく、ホロコーストとは歴史上の重大な事件であり、これを今日映画化する意義は決して失われてはいない(これを原爆投下に置き換えてみるとわかり易い)。だが、ユダヤ人の悲劇を語り継ぐということが、例えば今日のパレスチナの人々に思いを致す事などに繋がらなければ、この映画を観た意味などありはしないだろう。
常に今日の問題に置き直して考えてみること、歴史物語を鑑賞する意義は、まさにそこにあると思える。

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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