時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「そうじゃのう・・・」
打ち上げで23時過ぎまで飲んで騒いでいたため、昨日はまともに更新できなかった(帰宅したのは1時近く)。

さて、昨日少し触れた「シベリア超特急連続殺人事件」。言わずと知れた、水野晴郎の珍作「シベリア超特急」の小説版である。よくも図書館にあったものだ。
ひたすら説明的な台詞といい、話の筋がつかみにくいストーリー展開といい、相変わらずの迷走振りを見せ付けてくれる。山下中将が喋れば喋るほど、マイク水野御大による極上の棒読みが脳裏に浮かび、失笑が止まらない。
繰り返し語られるメッセージは、「絶対に戦争はやめなければならん」。いや、それ自体は否定しないが、これ、そもそも作劇として完全に間違っているだろう。第一、「戦争をやめさせるために医者をあきらめ、軍人になった」っておかしくないか?それなら普通、軍人じゃなくて政治家だろう。史実なのかもしれないが、そこの謎を語っていくのがドラマである筈だ。ちなみに、ここを「革命家」と言い換えるとゲバラになってしまうが。
ラストにあたって、それまでの小説描写と、舞台劇だったという落ちが全く一致しなくなる点も「シベ超テイスト」というしかないだろうか。あの無駄などんでん返しも健在なので、何も言わずに、とにかく一度御覧あれ。

シベリア超特急連続殺人事件シベリア超特急連続殺人事件
(1996/11)
水野 晴郎

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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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