時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
仏検騒動記
落ち着いたので、報告する。
仏検二級に合格した。正式名称を、実用フランス語技能検定試験という。何故受かったのかよくわからない。
これまで、特に当ても無くだらだらとフランス語を眺める日々を送っていた。到底、勉強と呼びうる行為ではない。だがある日、仏検のサイトで二級の過去問を覗いたところ「あれ?これなら受かるんじゃないか?」と思った。単純なきっかけである。
とはいえ、受けるからにはそれなりに準備期間も必要である。余裕を持って一年後の試験を受けようと思い、問題集を購入。過去問を解き始めた。それなりにハードではあるが、地道に学習に励む。だが、勉強を進めているうちに、「あれ?ひょっとしてこれ、3ヵ月後の試験に間に合うんじゃないか?」と思うに至った。魔が差したと言おうか。そのまま願書を出してしまった。もう引っ込みがつかない。やるしかない。駿河台出版社の過去問を繰り返し繰り返し解き、電車の中でも問題集と睨めっこをしていた。
試験はペーパーテストばかりではない。聞き取り問題もそれなりに高度になる。リエゾン、アンシェヌマンに頭を抱えながら、ディクテを続けていった。世の中にはディクテに賭ける猛者もいるらしく、奥の深い学習テーマである。ただ、他の人も指摘しているが、この出版社のディクテはあまりにも難問過ぎる。よいトレーニングにはなるだろうが、同様にこれを活用している学習者の諸氏は、聞き取れないからと落ち込まないほうがいい。
さて、試験当日である。あっさりと熱を出した。困ったね。どうしたものか。それでも何とか持ちこたえられそうだと、会場に赴いた。意地というしかない。悪寒を耐えながら試験開始。五分ほどたった後のことである。突然悪寒が吹き飛び、頭がクリアになった。変な緊張から生まれた症状だったらしい。急激な体調の好転で、その後は気分よく臨むことが出来た。
さて、試験の内容である。語彙の問題は穴埋めに戸惑うが、わからなくてもとにかく書き込む。長文問題は読み進んでいくうちに内容が理解できた。問題集よりは遥かに易しい。終ってからの感触は、「まあまあ」かな。
休憩を挟んで聞き取り問題。ディクテは割合何とかなったが、こちらでも穴埋めに戸惑う。どうしても一問だけわからなかった。さらに、長文聞き取りによる内容一致問題は、大分焦った。三度目の朗読で聞き間違いに気付き、時間制限直前に解答を訂正する。大丈夫か?
そんなこんなで何とか試験終了。会場を出ると解答が配られている。早速答え合わせ。ざっと見直した後のわたしは、きっとこんな表情だったに違いない。

kinmoza_exam02s.png

帰路、少し冷静になり、もう一度検証する。まず筆記試験。前置詞は完璧。穴埋めは時制の部分でかなり落とした。長文問題は一問落としたが、ほぼ完璧。聞き取りは運を天にまかせるしかない。
数ヵ月後、一次試験合格発表。落ちたものと腹をくくり、HPを閲覧する。
・・・・・・・・・・・・あれ?受かったよ。合格ラインが59点のところ、73点。比較的良い成績だった。
二次試験の準備をする。こちらは面接である。どうしよう。取り敢えず、聞かれそうな事柄を予想。日本語で回答を文章化し、辞書と睨めっこしながら仏訳する。聞かれることは凡そ決まっている。趣味は?子供の頃の環境は?家族は?等々。あまり込み入ったことは答えない。平易に多くのことを語る。だが、熱が入っていくうちに、やたら回答が長くなってしまう。困ったね。これじゃ覚えられないぞ。
面接の時間は五分と決まっているため、解答が短いと面接官からの質問が増えてしまう。あれこれ聞かれているうちに、馬脚を現すこととなる。アドリブで対話できる能力など持ち合わせていない。かといって、長過ぎると覚えられない。程々にまとめてひたすら暗唱に努めた。
さて試験当日。面接担当は若いフランス人と、壮年の日本人だった。仕事のこと、趣味のことを聞かれる。上野にクラナッハ展を観に行ったことなど話す。だが、五分間は短いようで長い。途中で頭が真っ白になり、なかなか答えられなくなった。沈黙だけはしなかったものの、まずいぞ!これは。

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かなり精神的ダメージが大きく、帰路、あれこれ思い悩み、路上でしゃがみ込んでしまった。自己嫌悪に耐えられない。次回の試験はいつ頃だろう。取り敢えず一次試験は免除される筈・・・と色々考えながら、翌月の合格発表を迎えた。大丈夫、次は面接の準備だけを徹底させればいい、と自分を励ましながら、HPを閲覧する。
・・・・・・・・・・・・あれ?受かってる。合格基準点ギリギリだったが、合格には違いない。あれ?あれ?あれ?
以上が顛末である。まともに勉強したのは試験の三ヶ月前からで、同じ方法を人に薦める自信が無い。正直、何の参考にもならないと思う。まあ、見方を変えればわたしのような頭のヌルい人間でも受かったのだから、この駄文を眺めている方々ならば、もっと要領よく合格できるのではないか。機会があれば受験してみては如何。

IMG_4570s.jpg

使用テキスト:
「仏検対策2級問題集」白水社
「完全予想 仏検2級 筆記問題」駿河台出版社
「完全予想 仏検2級 書き取り・聞き取り問題」駿河台出版社
「フランス語のシッフル(数字)なんてこわくない」駿河台出版社
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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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