時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
パリからの銃声
先日、テロリスム映画の話題をしたばかりだが、現実が追いついてしまった。
現時点で死者128名、負傷者250名であるという。犯行声明もまだ発表されておらず、事件の背景は不明確な部分が多い。

フランス共和国に少しでも関心を持った人には周知の事柄と思うが、かの国の国家権力、治安警察の手口は歴史的にかなりエグい。現在でも、人の多く集まる場所には武装警官が常に張り込んでいるという。決して甘っちょろい野放しの環境には無いのである。
にもかかわらず、テロルは発生する。割れ窓理論だの何だかんだ言っても米国の9.11は防げなかったし、さらなる治安国家化が抜本的な対策になり得ない事は自明の筈である。

「何かやった」という実績を作り出すために、為政者は治安化、その実は抑圧体制を作り上げる。報復すべき敵国を恣意的に設定し、これにカチ込みをかけ、莫大な死傷者を産出する。多くの人々はこのアリバイ作りに喝采を送る。「何かやっている」という安心感を人々は欲しているのだ。その「何か」が、事態に関係があるか、事態を悪化させていないか、は問われることが殆ど無い。こうしてテロとの戦いは永久戦争となる。

この事件を奇貨として、軍事の強化にいそしんだり、国際社会に責任を果たすと称して、来る「報復」攻撃に参加することを心待ちにしている輩が存在する。一儲けしてやろうという軍需産業も手ぐすね引いて待ち構えている。
だが、テロリスムに打ち勝つ方法は、テロリスムに参加しないことである。ここで言うテロリスムとは「国家テロリスム」を含んでいる。永久戦争で一部の人間が莫大な儲けを得続ける社会など、私たちは望まない。

付記:その後、ISISによる声明がなされたという。この先私たちの社会がどう動くか、予断を許さない。

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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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