時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
変態无罪 ~ 叩くべきはそこではない
高木毅という男が話題だ。この人物は、漫画や映画などの表現物の規制を推進して来た男である。青少年健全育成基本法などという、破廉恥極まりない法律を制定しようとしてきたこの外道を、私は許すつもりはない。
今回の騒動の発端は、彼が過去に下着の窃盗事件を起し、これを揉み消したという疑惑である。あくまでも窃盗とその揉み消し、それが疑惑の本質である。さらに公然猥褻を行ったという疑惑まで加えられた。
小ネタとして話題にしているうちはまだいい。だが、これが批判的言説として、下品な口調と共に市民権を得つつあることに危機感を覚えた。明らかに批判の方向が間違っている。
率直に言おう。目下、彼が批判されているのは、「健全な性的嗜好に反しているから」である。「彼の進めてきた政策が愚かだから」ではない。本来ならば、後者が真っ先に問われなくてはならない筈である。にもかかわらず、多くの人々はフェティシズムと露出性癖という彼の性的傾向に執着した。自民党支配への怒りが、異常者狩りへの願望と結託したのである。この結びつきはあまりにも醜悪である。
民度の低い社会では、性的逸脱が、それ自体憎悪の対象となる。そして、逸脱したものを攻撃することにより、人は嗜虐的な愉楽を覚えるものである。嘲弄、悪罵、様々な攻撃が正当な行為であるかのごとく、逸脱者に加えられる。「倒錯者は差別されて当然」というわけだ。
今回、「自民党許すまじ」の名目の下に、「異常者をやっつけろ!」というスローガンが正当化された。「変態」を憎悪するこの人々は、やがては「国定性欲」の制定でも求めるのだろうか。性欲とは人格・良心の問題である。人格は国が定めた範囲内で認められる、となると、「良心の自由」など絵に書いた餅である。思想犯どころではない。人格犯としての断罪が、この糾弾者の意識の中では当然のこととして罷り通ってしまっているのだ。
繰り返すが、この高木という男は青少年健全育成基本法を進めようとしてきた輩である。現在、パンツパンツと騒いでいる莫迦共は、高木と同じ穴の狢である。健全なる良風美俗なるものの存在を妄信し、「正常」の名の下に人々を弾圧しようとするわけであり、結局、高木と同じことを、自分たちが行っているだけなのだ。この体たらくで、「アベ政治を許さない」など、ちゃんちゃらおかしい。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
すみませんパンツパンツと騒いでしまいました(1)
すみませんすみませんパンツパンツ言ってました。ついでにパンツパンツの曲も作りました歌いました歌ってます。
だって怖くて怖くて仕方なかったのです。パンツパンツ言って歌って笑い物にしてごまかすしかなかったです。
…過去二回、家宅侵入被害にあいました。施錠していても安全ではないという現実に、不安で怖くて眠れませんでした。
下着の盗難も勿論あります。初めて一人暮らしした時「5分位だから大丈夫」とか甘い事を考えて近所に買い物出たスキに、愚かにも外干ししてしまった下着を盗られた時はゾッとしました。僅かなスキを虎視眈々と狙う輩が近所に居るという事に。男性用下着を購入してダミーで外干しして「女一人で住んでる訳じゃないから!」をアピールしてました。
で、そんな下着盗難と家宅侵入のダブルです。怖くて仕方なくてパンツパンツ騒ぎました。
泥棒も家宅侵入もしない人の性的嗜好を騒いではおりません。他者の安全を脅かす犯罪行為が怖くてたまらなくて茶化すしかなくて騒ぎました…
【2015/11/10 23:29】 URL | ふぶら #- [ 編集]

すみませんパンツパンツと騒いでしまいました(2)
尚、家宅侵入事件のうち一人は後に逮捕されました。常習犯で、女子大生の部屋を物色していたところを偶然訪れた親御さんに捕まったそうです。大量の余罪の内の一件が自分のアパートでした。連絡を受け、改めて盗品受取り等の為に警察署に行きました。
無味乾燥な灰色のスチール机の幾つもにズラリと、大量の下着が丁寧にタグ付で並べられているのは壮観でした。他に女子同士の温泉旅行等の写真も大量に盗っていました。「これは貴女のですか?」「いいえ私のではありません」という中学英語の翻訳みたいな会話を延々と繰り返しました。とても恥ずかしかったです。
犯人は金と下着と両方盗るリストラされた中年男性でした。盗んだ金はギャンブル等遊興に使ったと書いてある自筆の書類を読み、怒りと哀れさを同時に感じました。こんなくだらない卑劣な奴の為に、何故自分は脅え怖い思いをさせられたのか…。
【2015/11/10 23:31】 URL | ふぶら #- [ 編集]

すみませんパンツパンツと騒いでしまいました(3・終)
男性を叩いている「だけ」と誤解されぬ様に追記します。
勿論男性だけが卑劣な犯罪を犯す訳ではありません。一件だけですが、銭湯でおばあさんの下着ドロにあいました。
油断して脱衣場のロッカーを開けたまま周囲の他のお客さんと世間話にうち興じているスキに、小柄な老婦人がロッカーに手を突っ込んで自分の下着を盗ろうとしていました。驚愕しながらも現行犯で取り押さえましたが、恐怖で震えてしまいました。明らかに非力な高齢者であっても、プライベートゾーンに密着する下着を盗む輩には恐怖甚だしく感じるという事を学びました。人への信頼、それ自体を揺るがされると申しますか…。
腹立つ事に、その犯人の老婦人はボケたふりをしてゴマ化して逃げやがりました。逃げ足ばかりは早くて常習犯を伺わせました。不気味でした。
怖い、怖いです。怖すぎてパンツパンツと茶化しました。どうか許して下さい。
【2015/11/10 23:33】 URL | ふぶら #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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