時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
剽窃の紋章学
私は東京オリンピックには断固反対する。しかし、オリンピックのエンブレムを、パクリだパクリだと鬼の首を取ったようにはしゃいでいる連中には違和感を感じる。ACTA/TPP問題に多少なりとも関わってきた身からすれば尚更である。、
件のデザインが剽窃であるかどうか、差し当たりここでは問わない。デザイナー界隈の常識では、普通に起こりうる事柄であり、剽窃には当たらないらしい、という話を耳にした事もある。いずれにしろ私は判断するだけの資格を持たない。
危険なのは、安易に「パクリだからダメだ」という風潮が作られてしまうことである。草創期の日本映画がアメリカ映画をどれだけ「パクった」か。手塚治虫が欧米の映画からどれだけ「パクった」か。そしてそこにおける研鑽が、どれ程後々の文化的な発展に貢献したか、考えてみて欲しい。これは今日の同人文化にも言えることである。適法であるかどうかよりも、「似ている、パクリだ、けしからん!」という風潮が蔓延することが不気味だ。まして、遺伝子に著作権を設定しようとする今日においてをや!
運動関係者には、チャンスと見れば、攻撃すべきでない点を攻撃する輩が存在する。政治家がスチュワーデスのコスプレを趣味にしていようが、それ自体は一向に構わない話だし、SMバーに行くこと自体も(公金を使い込まなければ)勝手にやってくれという話である。これらの趣味の問題を執拗に攻撃する姿は醜悪だった。
安易に騒動に便乗すれば、しっぺ返しは自分に返ってくる。「飛ぶ前に見よ」とはあまり好きな言葉ではないが、今日必要なのは、立ち止まって省察することである。自戒を込めて訴えたい。

※尚、この記事の題名も、或る作家の著作をもじったものである。高名な作家なので、判る人にはすぐ判る筈なのだが。
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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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