時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
もう一度お会いしたかった ~ 金子國義逝く
金子國義さんが亡くなった。それなりの年齢に達していたとは言うものの、澁澤龍彦文化圏に触れた身からすれば、また一段と時代がつまらなくなってしまった感は否めない。
金子國義といえば、富士見ロマン文庫。あの独特の顔つきを持った女たちがエロティックな姿態を取り、表紙を彩っていた様子は忘れがたい。好き嫌いの分かれる絵柄かもしれないが(チープという評を聞いたことがある)、一度のめり込むと癖になるような、冷たい情熱を秘めた作風だった。
金子さんとはサイン会の際に一度だけお会いしたことがある。
当時の私は失業後、辛うじて非正規で再就職したものの、全く将来の展望が見えない時期だった。今でも展望など無いが、この時期は最悪の精神状態にあったといえる。おそらく顔つきに鬱が表れていたのだろう。「もっと嬉しそうな顔してよ~」と金子さんは嘆いておられた。まことに汗顔の至りというほかない。
もう一度晴れやかな顔つきでお会いしたかったが、もはやそれも叶わなくなってしまった。あまりにも残念でならない。
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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