時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
「おたかさん」と社会党の印象
土井たか子が亡くなった。
少年期の私がこの人物を意識したのは、御多分に漏れず、「マドンナ旋風」のときである。本人に気負いやプレッシャーも相当あったのだろう。だが、当時の私には、やたらこわもての人物像しか残らず、あまり良い印象を受けなかった。
この大躍進により、社会党は大きな勘違いをしてしまったと思う。殆どの有権者は、社会党の政策を了知した上で応援をしたわけではない。「消費税なんかつくりやがって」という、それ自体は正しい怨嗟の念と、「なんかテレビで見ていると面白そうだから、こっちに入れちゃえ」という、気分的な「ブーム」である。ここで露呈されたのは、テレビなどのメディアが選挙にいかなる影響を与えるか、であった。嫌な言い方だが、「女性なら何でもいい」という雰囲気があったのも、客観的な事実である。
この偶発的な勝利をきっかけに、「ブーム」の内実を深めるという道もあり得た筈である。だが、社会党はそのような道を採らなかった。無論、周囲の情勢がそれを許さなかったという事情もあっただろう。だが、社会党自身が、これを実体ある、強固な支持層であると勘違いしてしまったという面が大きかったのではないか。
やがてバブルはしぼんでいく。その後ひたすら迷走を続けた挙句、自民党との連立で、社会党は止めを刺された格好となった。「社会党の裏切りを許さないぞー!」というシュプレヒコールは、私達の常套句であった。現在の社民党に再起の道を望むのは、ほぼ不可能に近い。
既に、集団的自衛権を巡る閣議決定があっさりとなされ、近いうちには、特定秘密保護法が施行されようとしている昨今である。TPPの動向も、予断を許さない。既に高齢の域に達しているとはいえ、あまりにも無念な死であったと思う。実にやり切れない。
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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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