時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
幼年期の彼方に~古田足日逝く
古田足日という人物について、私の知るところはまるで無い。だが、「大きい一年生と小さな二年生」という児童小説は、紛れも無く幼少時の私にとって決定的な作品であった。
手元に同書が無いので正確なことは書けないが、臆病な一人の少年が、立派に成長していく物語である。後半は、確か年上の少女のためにホタルブクロを採集にいく話になっていたかと思う。この辺りはちょっとした冒険小説の雰囲気を持っており、ドキドキしながら読んだ記憶がある。吉本隆明がどこかで書いていたが、幼少時の精神にとって、外界とは一種の「魔法の世界」である。臆病な主人公がそんな不思議な世界に立ち向かい、道を切り拓いていくさまは、どんなヒーローの活躍よりも私の心を捉えた。
なにぶん幼い頃の読書体験であるゆえ、作者の名前を記憶することも無かったが、同書を幾度も繰り返し読んだことは、遠い昔の良い思い出となっている。それだけでも、故人には感謝の念にたえない。
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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