時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
腐蝕の迷宮
集団的自衛権を巡る言説で、何故か個別的自衛権の問題が語られていることが多い。「中国の覇権主義に対抗する為に集団的自衛権は不可欠だ」云々といった具合である。いうまでもなく集団的自衛権とは、自らが攻撃されていないのに他国のために攻撃する権利である。中東にノコノコ行って、アメリカのために戦争することをイメージすればわかりやすい。単なる無知による誤解かと思っていたが、どうも政府側としては意図的に混同させている節がある。早い話、印象操作によるサギの手口だ。
憲法九条を読んでみよう。どう考えてもこの文言からは、他国の戦闘に参加する集団的自衛権を導き出すことは不可能である。安倍たちにとって、「解釈」とは白を黒と言い換えることであるらしい。
表現の自由にしてもそうだが、こうして既成事実を積み重ね、最終的には「無理があるから法的に整備しましょう」と、改憲にもっていくわけである。妥協に妥協を重ねれば、気がついたら茹でガエルだ。
そして、この軍事活動を寿ぐ年寄り達の姿が浅ましい。自らは戦争に行かない者達が、若者達には血を流すことを要求する。或る服飾評論家が、衣服を取り替えるのと同じように憲法も変えていくべきだ、と九条改憲を支持していた。阿呆である。人の生き死にをファッション感覚で左右されてたまるか。

さて、こうして何が何でも戦争をするために突破口をこじ開けようとする安倍晋三、ついには「美味しんぼ」騒動にも口を出してきた。この男は、毎日のように頭のおかしさを表明せずにはいられないらしい。
「根拠のない風評に対しては、国として全力を挙げて対応する必要がある」のだそうだ。不都合な情報に対しては、全力でツブしにかかるという風にしか受け取れない。さらに、「政府として今までの伝え方で良かったのかを検証し、正確に情報提供したい」などとぬけぬけと言い募る始末である。今まではヤバい情報が外部に漏れていた、これからは情報を完全にブロックし、安全だ安全だという、ご都合主義だけを垂れ流す、という意味ではないのか。これまでの日本政府のやり口を見ていると、どうしてもそう思えてくる。

正直、こんな最低の為政者達のせいで、人生を振り回されたくない。こんな文章を記していても、自らの手が穢れる思いだ。だが、最低の為政者達が最低の選択を続けていれば、最悪の事態が招来される。「誰がやっても同じこと」という安全神話をここでも振りまくのはやめてくれ。
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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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