時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
不透明な、あまりに不透明な
「美味しんぼ」休載が齎した問題とは、先行きの不透明さである。
休載のスケジュール自体は、当初より作者からも予告されていたことなので、弾圧によるものではない。このマンガ、近年は話の区切りごとに連載、休載を繰り返していたので、今回も一応予定通りではある。
ただ、編集部からなされたコメントが、どうも土下座主義的であり(※)、今後、掲載がなされる予定があるのかどうか、あまりにも不透明である。今の状況に鑑みて、わざわざ休載のアナウンスを入れるのであれば、一言、打ち切りでない旨を断るのが道理だろう。疑念は深まるばかりである。
尤も、雑誌(月曜発売)の現物を手にとっていないので、正確なところは何ともいえない。だが、私の勘だと、このまま事実上の打ち切りになってしまう公算がかなり高いと思われる。別途記す予定だが、頭の悪い総理大臣までしゃしゃり出てきたところだ。

もうひとつ、「妹ぱらだいす2」の件であるが、こちらは出版元の角川書店が自主回収に踏み切った。だが、現段階では、レーティングをするのか、絶版にしてしまうのか、今後の方向性が一切示されていない。
この不透明さは「美味しんぼ」と共通する。どちらも曖昧な形で作品を葬り去ろうとしているように見えてくる。かりに、批判をかわす為に態度を明示しないというのであれば、かなり悪辣な手口である。抗議の声が、「打ち切り/絶版とは言っていない。よって弾圧ではない」という「安全神話」にかき消されてしまうのである。
出版社に問う。違うというのであれば、方向性を明確に示すべきである。貴方達は文化を守る意思があるのかどうなのか。態度を濁すのであれば、圧力に屈したどころか、権力に媚びたの謗りを免れない。只のゼニ儲け目当ての文化的ハイエナと見做されても仕方がないのである。
多くの出版社が事なかれ主義から、作家や読者を裏切り続けてきた例を私達は知っている。今回のような事態に陥ったときは徹底的に警戒してかかるべきである。私達は、もうお人好しになるべきではない。

※実際に雑誌を手にとって見たところ、事前に報道で伝えられた程酷いものではない。よって、「土下座主義」という文言は撤回する。だが、「表現のあり方について今一度見直して参ります」という部分は引っ掛かるし、連載再開についても懸念は依然として残る。
スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/1361-3fa169ff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター