時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
憎悪の奔流
「美味しんぼ」騒動は、一口に言うと「脱被爆は東北差別のヘイトスピーチだ」ということである。昨今「ヘイトスピーチ」という概念は、人種差別的言辞を指すのみではなく、政治家への批判や、今回のように公害への言及にまで拡大しているらしい。言葉が簒奪されていく格好の例である。
ところで、自称反差別主義者にヘイトスピーチ禁止法(人権擁護法?)の制定を求める人がいる。この人たちは、こうした事態をどう受け止めるのだろう。脱被爆や政府批判を禁止する方向に同意するのだろうか。
「規制されるのは悪い表現だけだ。自分たちは正義だから、この法律では自分たちの表現が規制される筈がない」などと信じているのだとしたら、バカというほかない。ここに欠落しているのは、物事を論理的に突き詰めて考える思考力・想像力である。奥平康弘氏が、ヘイトスピーチには「文化の力」で対抗するべきだ、と結論したのは、論理的帰結として当然なのだ。
尚、件の漫画では鼻血について以下の通り語られている。
山岡(主人公)「それから数日、鼻血が収まらなくて・・・・・・」
医者「福島の放射能とこの鼻血とを関連付ける医学的知見がありません」
山岡「うっかり関連づけたら大変ですよね」

劇中では、現在のところ因果関係は保留にされたままである。無論、続編でどのような結論が下されるかは判らない。だが、さしあたり今回の騒動が、実際の漫画の描写とは別の場所で行われていることは確かである。
スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/1355-c9c0d19f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター