時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
オリオンの幽閉者
先日、足立正生の「幽閉者/テロリスト」のレンタル落ちDVDを購入した。売れそうにないからか、この作品、セル版が出ていない。些か残念である。ちなみに私は公開当時にユーロスペースで観ているが、平日のためもあってかガラ空きだった。
この作品は一応、岡本公三達の空港銃撃事件を題材にしているが、実際は足立の想念世界を描いたものである。ブランキやネチャーエフ、ネグリなどと延々と議論するシーンはなかなか楽しい。
「幽閉」は引き籠りのアナロジーでもある。足立は引き籠りには肯定的であるが、引き籠り青年の想念世界の話として捕らえると、また別の観方ができるかもしれない。
社会問題としての引き籠りに対して、私は判断する立場にない。だが、内省的な世界を開拓する、という程度であれば、充分了解可能である。これについては吉本隆明の引き籠り肯定論が参考になると思うが、ここであまり間口を広げすぎるのは差し当たり控えておきたい。

↓愛育社刊「幽閉者」。こちらはこの映画にまつわるインタビュー、脚本を収めたもので、実質的なパンフレットとしての性格を持っている。
幽閉者(テロリスト)幽閉者(テロリスト)
(2007/01)
リンディホップスタジオ

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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