時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
戦争映画考
「バルジ大作戦」(監督:ケン・アナキン)を観る。戦争映画はあまり多くは観ておらず・・・いや、それなりに観ているな。訂正、娯楽メインの戦争映画はあまり多く観ていないので、暫くこの種の映画を見続けようと思っている。
これには理由がある。すなわち、「戦争物を楽しむということと、戦争を好むということの違い」について考えてみたかった。わかりやすく言うと、ミリオタは戦争好きというわけではない、ということである。実際、両者は混同されやすいのだが、そこには決定的な違いがある筈だ。「自らの嗜好に無自覚」だの何だのと言いがかりをつけるバカは放っておく。一見矛盾するような性向が両立しうるという、人間性の真実を見据えていきたいのだ。
(尚、石破茂のタワ言を聞いて、「ミリオタは戦争好きだ」と「論証」したつもりになっている輩は中学校から数学をやり直したほうがいい。この意味がわからなければ、来世でのやり直しを待つほか無い)

さて、映画の方であるが、時間の無い身にとっては長過ぎた(175分)。寝る時間を削ってまで鑑賞するのはさすがにきつい。まあ、それは映画のせいではないのだが。
内容は連合軍とドイツ軍の戦いを描いたもので、真面目に考えると粗が多く、突っ込み所満載である。戦争と人間性を考えさせるようなものではない。尤も、ヘスラーなどには人間味と冷酷さが入り混じった要素が感じられ、興味深いのだが、全体としてはドンパチを楽しませる作りとなっている。むしろ、この辺りを積極的に捉え、映像論を語った方がいい。不謹慎という向きもあるだろうが、映画など不謹慎で何ぼのものだろう。
この辺り、論じようによっては面白い視点を獲得出来そうな気がするのだが、いかんせん、知識量が足りない。後々の宿題としておこう。
スポンサーサイト

テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
WWⅡ
石破の戯言だと、俺も「戦争好き」になっちゃうもんね。

出ました。「バルジ大作戦」。実はVHSビデオで持っています(ビデオデッキはぶっ壊れたけどね)

ティーガーⅠとⅡが何故か、製作当時の米軍のM-47、M4シャーマンもM-24という、やむを得ない(笑)条件下?でしたね。あと、冬季戦線の筈が、砂漠の様な場所? まるで北アフリカ戦線の様な場所での戦車戦で???でした。せめて戦車位なら張子で偽装出来たのになぁ、と。

マルメディ虐殺事件についても、計画的であるかの様な描写に疑問?

しかし、人間群像劇としては、よく出来ていたと思いますよ(他にも戦車の数が不自然に多すぎたりw w)。

「遠すぎた橋」という作品がありますよね(同じく時間が長いけど)?この作品で使われた、装備(戦車も含めて)でリメイクして欲しいです。
【2013/11/25 01:08】 URL | ダムド #iu8Dq9Ko [ 編集]

「バルジ大作戦」???
お~「バルジ大作戦」?…30年以上前に観た記憶が(汗)…確か「フィルムをクラッシュしちゃうんでこれで最後の映画館上映」で。やはり戦車の怖さとか迫力は大画面で観ないと、とか思って…
記憶違いだったらごめんなさい。ヘンリー・フォンダ主演で、独軍人敵役がロバート・ショーだったかな?
殆ど忘れてますが、やはり「戦車は迫力あるぅ怖い~!」と、「米国エンタメ戦争映画は残虐シーンをうまく省くなぁ」…
そうそう一点凄い感心したのが最初の方、独軍が米拠点を占拠するところ。中にクリスマスケーキか何かあって大半の独軍人はその「戦地にあっても柔弱」を嘲笑するんですが、敵役独軍人だけは「前線までケーキを運ぶ敵米軍の能力恐るべし」と読むんですよね…流石。あぁ旧日本軍もロジスティックス無視でした。
全然違う映画だったらごめんなさい!尚今年は露映画「オーガスト・ウォーズ」が(汗)
【2013/11/27 18:56】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Nuts!(バカめ)
しばらく、昔の戦争映画、まだ戦争を牧歌的に描いている頃の作品に触れてみたいと思っています。
米国戦争映画もベトナム戦争以降はフルメタル・ジャケットや地獄の黙示録と重厚な作りになっていき、プライベート・ライアン、ブラックホーク・ダウンと、徹底的に生々しく戦争を描くようになっていきます。
ただ、ここで初期の戦争映画を、割り切った上て、作品として積極的に捉えていくと面白いんじゃないかと思いました。
ちなみに、「Nuts」といえばバルジ、「バカめ」というとヤマトになります(笑)

>ダムドさん
最初の印象が、「戦車違う~」でした(笑) 私のような素人でも判ってしまうのですが、まあそれはそれで・・・
長い映画と言えば、手元にレニングラード攻防戦があるのですが、どうしたものかと・・・いや、中古で安かったものでw

>ふぶらさん
全てご記憶のとおりです。
戦車は動きの快楽というべきものがあるので、殺人兵器であるという事実は敢えて脇に置き、昔から根強い人気がありますね。そこを徹底的に展開したのがアニメ「ガールズ&パンツァー」でした。
【2013/11/28 01:16】 URL | のわーる #- [ 編集]

戦車映画?のオススメ~
合ってた。ホッ…
とにかくロバート・ショー演じる独軍人が「兵站」を重要視していた事、その認識により彼の並々ならぬ優れた特質を描写していた処が、非常に印象深かったです。旧日本軍は兵站軽視が異常だったと話に聞いていたからだと後から思いました。
ところで「戦車の魅力」でしたら、この夏に公開された露映画「オーガスト・ウォーズ」がオススメです。オハナシはご都合主義っぽく、露軍全面協力(笑)の大軍事プロパガンダ映画の筈…なんですが、戦車のリアリティが魅力的…空想シーンでのCGアニメも独自の雰囲気で「露版パシフィック・リム」という評価もあながち間違いではないです。
「丁寧な戦争映画は逆説的に反戦映画たりうる」と自分は思いました。何しろあんな市民巻き込んだ苛烈な戦闘の中じゃあ、自分は生き残れる気がしません(汗)。結句、平和を願ってしまうのです。痛烈に。
【2013/12/07 13:09】 URL | ふぶら #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/1317-ac9b0bae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター