時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
秘密の花園
ラコシ政権時代のハンガリーにて。

一人の労働者が居酒屋で、酔った勢いで叫んだ。
「ラコシは馬鹿もんだ!」
ただちに逮捕、裁判。
判決。
禁錮三週間:名誉毀損罪。
懲役十五年:国家機密漏洩罪
(「スターリン・ジョーク」平井吉夫編 河出文庫)

同種のアネクドートは各国に存在する。
権力者を徹底的にコケにした小咄だが、「冗談でも言っていなければやってられねぇよ」といったところだろう。
さて、この国家機密漏洩罪。日本でも秘密保全法/秘密保護法という形で成立させられそうな勢いである。こんなものが成立すれば、時の権力者にとって都合の悪い情報は、全てシャットアウトされてしまう。極めて恣意的な運用が可能な法律なのだ。メディアに対する萎縮効果も並大抵ではない。また、法律の性格上、一度成立してしまえば、これを元に戻す事は極めて困難となるだろう。齎された弊害は「秘密」に出来るからだ。
民主主義社会には、権力の透明性が不可欠である。秘密保護法成立に向けた動きは、民主主義に終止符を打とうとするものと考えるほか無い。野蛮極まりない話である。私達は、次の世代にこのような野蛮な社会を残してもよいのか。

口直しに、小咄をひとつ。
「見ろ、安倍晋三が傘を差して歩いてるぞ」
「たぶんワシントンは、いま雨なんだろう」
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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
ジョーク大量(笑)
ご紹介になっているジョーク、自分は最初、旧ソ連邦版で知りました(微笑)。本当に多数のバリエーションがあるようですね。
で…秘密保護法?あんまり恐いのでパブコメ書くのもヘトヘトでしたが(笑)うんしょこらうんしょこら書きました。書いた方がマシ、位だとは思うのですが、やはり書かないと。
沢山の恐怖がこの法案にはありますが、中でもよくわからないのは「特定秘密を秘密にしたままで裁判とか出来るの?」です。量刑最大懲役10年なんて大きな刑を科すのに、裁判で「その秘密が本当に特定秘密に値するかどうか」が秘密のままで、果たして弁護なんて出来るのか?などと素人は呆然としてしまいます。ボガチョンコフ事件とか、過去のスパイ事件の概要を調べてみてもよくわからず…
何にせよ恐ろしい法案に賛成する方々も多数おられるようで、悩ましいです。
【2013/09/16 14:14】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Re: ジョーク大量(笑)
パブコメは毎度黙殺されるのが宿命のようになっていますが、私も頑張って書きました。ブログの記事はその内容を使いまわしています(笑) 少なくとも書くことによって、黙殺の不当性を主張できますから。

「特定秘密を秘密にしたままで裁判」はもう、カフカの劣化版ですね。訳のわからないままに、「犬のように」処罰されていく社会にはぞっとします。
【2013/09/21 22:22】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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