時を告げない大時計
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から騒ぎ
婚外子の相続規定(通常の相続の二分の一)が違憲であるとの判決が漸く下された。民法の書物を繙けば、「この規定には見直しの動きが高まっている」等の記述が屢々見受けられるので、改正は時間の問題だと思っていた。むしろ、違憲判決まで随分時間がかかったものだと思う。普通に、「人間はみな平等です」と教えられて育った人間ならば、この規定はおかしいな、と感覚的に理解できる筈だ。
だが、慣習というものは恐ろしいもので、この判決にむき出しの憎悪や反発を叩きつける動きが絶えない。家族が破壊される。家庭がメチャクチャになる等の言説がやたら喧伝されているのは事実である。
以前、ゴリゴリのフェミニストの人が婚外子問題について、ありったけのヘイトスピーチをぶつけていたので、唖然としたことがある。女性差別は許せないが、婚外子差別は当然とは、どういうことだろう。ゴリゴリの人ほど省察力に乏しいものであるが、それとも過去に何かあったのだろうか。無論、何かあったとしても、これを肯うわけにはいかない。

ちなみに、婚外子の相続分が二分の一と規定されているのは、法定相続分である。遺言が残されている場合は、それに従う事となるので誤解なきようお願いしたい。
尚、遺言による相続においては「遺留分減殺請求」が行われる事がある。これは「全額を婚外子に相続させる」等、かなり極端な遺言がなされる時に行われるものなので、それによって、相続を指定された当人が不利になるわけではない(詳細は民法を参照)。
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この記事に対するコメント
やっと…
この婚外子差別を自分が知ったのは未だ十代の頃でした。「親の事情なんか子供には関係ないのに何故差別するの?」と、猛烈に腹が立ちました。こんな差別が法律により正当化されてる世の中に絶望感を覚えたものです。
…その時から何と、三十年以上もたった…でも遅くても、正されないよりよいです…と思ったら。
驚くべき事に「家族の崩壊につながる」等というトンデモな言葉がネットにあふれていました。目を疑いました。子供が自分の努力では改変できない事情で差別されるのを放置しておいて、家族の崩壊もへったくれもあったものではありません。
どうも、「お上」の「法律」で性愛を管理して貰わないと不安で仕方ない人も居るのかな?…とは感じますが、まだよくわかりません。ともかく遅くても不正義がひとつ正されて良かった、と思っています。
【2013/09/06 01:30】 URL | ふぶら #- [ 編集]

想像ですが…
ちなみに想像ですが「ゴリゴリのフェミニストで婚外子差別する人」の話は「夫に不貞をはたらかれ外で子を作られて泣き寝入りした本妻とその子」の不遇にからむ何かが過去にあったのかも…と。推測ですが。
何しろ昔の日本では「蓄妾」はありふれた事でした。又、本妻が妾に嫉妬するのは醜く、寛容に振る舞うよう強制された状況もありました。戦争で夫を亡くし子供を養う為に不本意ながら「妾」にならざるを得ない人も居ました。「男は妾を囲ってはじめて一人前」とさえ子供に教え諭す事もありました。
そんな恐ろしい時代が続いたのです。「自分は我慢するが、せめて我が子には金銭面だけでも優位にあって欲しい」と本妻が考えても、無理からぬ背景はあったと…
とはいえ差別は差別。子供に罪はありません。
全く「蓄妾」なんつぅ不誠実や不正義が称賛されてたなんて、どうしようもない愚劣な世の中だったと思います。その時代の尻尾が未だに残っていたのが本当に異常だったと感じています。
【2013/09/06 01:48】 URL | ふぶら #- [ 編集]

連投すみません…
連投すみません…何しろ実家が戦前は豪商って奴で、老父からその子供時代「苦渋の表情の母親に『おつりきに艶な女性へのおつかい』を頼まれたが後から考えるとあれは『本妻から妾へのつけ届け』だった」、「家中に『家族同様に扱え』と親に命じられた使用人が居てどうも『先代の落としだね』らしかった」なんて考えさせられる話を聞いていまして。全く戦前の「ひとかどの人士」様にゃ、貞操観念なんて無かった様です。幸い戦争で没落、実家はめでたく貧乏になり良かった良かった(笑)
自分の子供時代住んでたアパートにも「大家さんのお妾さんとその子供」が、一部屋に住んでいました。「でもあれこれ言っちゃいけないよ、あの女の人は若い頃ご主人が戦死されてソリャアご苦労されたんだから」なんてぇ事を、何となく近所の大人達の会話で聞いたり…戦争は本当によくない、とかぼんやり思いました、はい。
【2013/09/07 14:21】 URL | ふぶら #- [ 編集]

スメルジャコフ
婚外子差別の問題は、小難しい事を言わずとも、理屈から言って素朴におかしいんですよね。この社会で一番欠けているのは、論理的、分析的な思考だと思います。勿論、この「論理的」という概念は、情念や感情と対立するものではありません。
反発している人は、婚外子規定を全く知らなかった人が殆どだと思います。おそらく、相続法自体も理解していないのでしょう。何せ、「日本人と浮気した外国人たちに遺産を狙われる」などとトンチンカンなことをのたまっているのですから。
件のフェミニストの人は、よくわからないですね。詮索するつもりもありませんが。かなり強硬なマッキノン派の人で、「ちびくろサンボ」は差別だ、許せない、と主張していた人でした。

自分が昔勤務していた会社では、会長の愛人が専務(何も仕事をしていない)で、子供を社員旅行に連れてきたりとわけのわからない状況になっていました。他にもトンデモないことが色々あったのですが、かなりブラックな会社でした。当時の仲間と会うと、「トンでもない会社だったよなー」という話になります(苦笑)
【2013/09/07 22:18】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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