時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
もうひとつの修羅
舞城王太郎著「阿修羅ガール」読了。
もとより、作者にも作品にも一切予備知識はなく、ただ友人に勧められるままに読み始めた本である。
頭の悪そうな女子高生のモノローグで物語は幕を開ける。一見しまりのない文章がだらだらと続くが、無論意図的なものだろう。些か辟易しながら、続発する奇妙な事件を追っていくと、何故か途中からグッチ裕三が登場。読者を途方にくれさせるが、実は小説が俄然力を帯び始めるのはここからである。めくるめく破天荒な展開に不安を覚えながら読み進めるが、予想外にしっかりまとまった結末を迎える。
「他者性」を巡る省察を織り込むなど、興味深い点はあるものの、個人的にはもっとオーソドックスな形式で書かれたものの方が好みである。尤も、それは資質の問題に属するのかもしれないのだが。

阿修羅ガール (新潮文庫)阿修羅ガール (新潮文庫)
(2005/04)
舞城 王太郎

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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