時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
猫とコソ泥
風邪の回復が充分でないため、今日は遠出を控える。
読み止しになっていた、モーリス・ルブラン「赤い輪」、平行して読んでいたポール・ギャリコ「ジェニィ」を読了する。前者はぬるいサスペンス・ドラマ。南洋一郎訳では「悪魔の赤い輪」という題名で、もっと血腥い、怖い話だったような気がするが、記憶が美化(?)されているのだろうか。二重人格を扱ったものだが、人格が完全に分裂しているというわけではない。時折、病的な犯罪衝動の発作に襲われるヒロインを描いたもの、といった程度である。事件も大人しめなので、物足りなく思った人は、映画「迷宮の女」などを観た方がいいかもしれない。あちらは本物の多重人格の話である。
「ジェニィ」は交通事故をきっかけに、猫に変身してしまった少年を描いたファンタジー。様々な困難を潜り抜けながら成長していく、ビルドゥングス・ロマンともなっている。立派になった主人公が恋人(猫)を守るため、ボス猫と決闘、刺し違える形で遂に相手を倒した後に、夢オチとなる。これはまあ、致し方ないか。個人的には船旅のシーンがなかなか楽しげに語られており、愉快だった。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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