時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
少女が戦車でやってくる
アニメ「ガールズ&パンツァー」が自衛隊の広報に使用されているのは知っていた。作品を一通り視聴し、割と肯定的な印象を持っていただけに、残念な思いを抱いていた。どんな作品であれ、公権力の手が忍び寄れば、いかがわしい色に染められてしまうものである。また、これを口実に作品をバッシングする勢力が現れれば、頽廃の極みである。マンガを潰せば戦争がなくなるということは、絶対にない。

内容を簡単に説明する。部隊は架空の世界の「大洗町」。この世界では乙女のたしなみとして、「戦車道」(華道とか茶道とかの「道」)なるものが存在し、健全なスポーツ(?)として認められている。
主人公達の学校は長らく戦車道が廃止され、戦車経験者は主人公のみという、いわば弱小校。この寄せ集め的なチームが戦車道の世界大会へ出場し、優勝する事によって、廃校寸前の母校の危機を救うというもの。

いうまでもなく、戦車とは殺人兵器である。壁を粉砕し、アスファルトを踏み砕き、後には廃墟と屍が残される。いわば、戦車とは破壊と殺戮のシニフィアンなのだ。「鬼戦車T-34」、「馬鹿が戦車でやってくる」等々、戦車を扱う作品は様々だが、その位置付けは変わりない。
この殺人兵器に嬉々として美少女が乗る。解剖台の上のミシンと蝙蝠傘どころの騒ぎではない。そもそも「戦車道」という設定からして、真面目に考える事を予め拒否していることが窺われる。実弾による熾烈な砲撃戦でも死者は一人も出る事はない。死傷者が出れば、この世界は成り立たない。目的はギリギリまでリアルっぽい戦闘を空想することだ。しかし、リアルそのものになってはならない。それは逸脱行為だ。リアルな戦闘など求めていない。求められているのは、究極の戦争ゴッコという空想なのだ。(この記事続く・・・と思う)
スポンサーサイト

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/1263-84ac584d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター