時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
均質化された「風景」について
膝の痛みが思わしくないが、先日の続きを記す。

出張で仙台を訪れる。早起きが少々こたえた。新幹線に乗るのは10年ぶりくらいか。出張の理由というのは突発的な思いつき…、もとい、オトナの事情によるものだが、終わる頃には夕方になっていた。時間が中途半端なので、仙台駅周辺を少し散策。率直にいうと、新宿辺りを歩いているのと大差ない。大都市の町並みは、どの地域でも均質化されているのだろう。「地域性」という美名の下に、異質なものを求めたがるのは観光客の悪い癖(オリエンタリズムなど)だが、それを差し引いてもこれは辛い。
均質化とは風景の死である。映画「略称・連続射殺魔」は、永山則夫を追い詰めたのは均質化された「風景」そのものである、と喝破するものだった。つまり、「ここじゃない場所」を求めて脱出したら、同じような空間がまた広がっていた、という具合である。
これは巨大資本の進出によって、より顕著となる。どこにでもある大手百貨店が林立し、どこにでもある町並みが完成され、どこにでもあるライフスタイルがそこに生まれる。便利なようでいて、お仕着せの文化しかそこには生まれない。この空間は窒息をもたらすだろう。
中傷する意図は無い。どこでも同じ困難を抱えているという意味である。こうした均質化現象は東京の繁華街で散々目にしていたが、全国どこの都市でも同様の危機を迎えているのを実感した。

暫く街を散策した後、牛タンを食べて帰る。月並みだが、奇を衒って何もせずに帰るのも馬鹿馬鹿しい。

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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