時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
人間性の彼方を直視せよ
コアマガジン社へのガサ入れについては、容疑等の詳細がわからないので、具体的な事は語れない。ここでは、あくまでも一般的な事柄を述べる。
一体、性表現は何故先験的に悪とされるのだろう。おそらく、返ってくるのは「そのように決まっているからだ」というトートロジカルな回答だ。「悪いから悪いのだ」というわけだ。
だが、それが娯楽であろうと、クソ真面目な創作動機であろうと、「性」を描くという事は、人間性とは何であるかということを、不可避的に突きつけるものである。これは作者が自覚的であるか否かを問わない。
「清く正しく美しいものこそが人間だ」とするドグマが、近代におけるイデオロギー的偏向であるということが暴き出されたのが20世紀の人文科学の大きな意義であった。人間は奇麗事によってくみ上げられた機械人形ではない、肉体を持った有機体であり、息づいた生臭い存在である。性交し、排泄し、繁殖するのである。人間はのっぺりした凹凸の無い平面のような存在ではなく、複雑な形状をした、とらえどころの無い存在なのだ。現代思想の用語を用いれば、大文字の他者(Autre)の問題が立ち表れたのである。そして、如何に目をそむけようとも、「性」はまぎれもなく存在するのだ。
性表現に対する司法官憲の介入は、こうした人間にまつわる思考を放棄せよ、よき人形たれ、闇の中に退行せよというに等しい。人間は精神である必要は無い、公権力の決めた事を鸚鵡返しに反復する録音機たれということだ。このような動向は決して許されてはならない。
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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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