時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
メタモルフォセス幻想
先日観に行ったフランシス・ベーコン展のことを記す。感想はというと、今ひとつの印象。質・量共に物足りなさが残った。有名な「ミュリエル・ベルチャーの肖像」を見られたのは収穫だったが。あ、土方巽のDVDも上映していたな。

ベーコンといえば、醜悪に歪められ、押し潰された肉塊となった人物画が特徴的である。手元の「美術手帖」(1992年)には「虐待のタブローか、タブローの虐待か」というコピーが踊っている。この上なく暴力的であり、冒瀆的なのだ。そして、このグロテスクなメタモルフォーゼには、常にある種の心地よさが伴っている事は事実である。
肉体を巡る恍惚とした悪夢。有機的で、艶めいた破壊の幻想。これに比べたら、会田誠の「犬シリーズ」は、ほのぼのとしたユーモアさえたたえているのがよく理解できる筈だ。

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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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