時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
汎芸術アンパン
国立新美術館で日本アンデパンダン展。反ACTA/TPPチームの出展に駆けつける。歌唱とスピーチによるパフォーマンスは上々だったが、一般の客足がその間は途絶えていたのが気になった。
作品の傾向は様々だが、原発、オスプレイ等の社会問題を扱ったものが目立つ。元々プロレタリア系の作風が強かった展覧会だ。今でもその名残があるのだろう。個人的にはどこか捻ったもの、多層的な感性のフィルターを通したものの方が好みだ。「彼に仮面を与えよ。さすれば彼は真実を語るであろう」とオスカー・ワイルドは言ったものである。

かつてわが国には二つのアンデパンダンが存在した。ひとつはこの日本アンデパンダン。もう一つは讀賣アンデパンダンである。当時、前者がお行儀のいい社会主義リアリズムを基調としていたのに対し、後者はひたすらアナーキーな作品が群れ集う磁場となっていった。そして表現の可能性を極限まで突き詰めた結果、最終的に自壊してしまったといえるのだが、美術史上の意義は小さくない。
赤瀬川原平「反芸術アンパン」を読むと、この讀賣アンパンのおおよその雰囲気がわかるので、一読をお薦めしたい。展示作品には「タンスはあるしヤカンはあるしドラムカンはあるしシャモジだってある。コッペパンやウドンまである」と記されている。

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テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
コッペパンって(微笑)
タンスにヤカンにドラムカン?シャモジにウドンにコッペパン?うわ~!それは行きたくなりますわぁ読賣アンデパンダン…でも確かに炸裂して暴発しても不思議はないのかも(汗)
全然カンケーないですが、最近あまり「コッペパン」って耳にしなくなったような気がするのは気のせいでしょうか。アンパンは健在なのに。
個人的にはコッペパンと聞くと反射的にアルマイトの盆と食器を連想します。あぁ昭和。そういえば今日渋谷の、岡本太郎のオブジェ?のある「こどもの城」でしたっけ?そのあたりに所用で行ったのですが、あの場所は昔「都電の操車場」だったと母が申しておりました。あぁ昭和。つまらぬネタですみません。
【2013/03/21 00:50】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Re: コッペパンって(微笑)
ウドンやコッペパンは腐るだの虫が湧くだのとクレームがついたようです。他にも展示場所から紐が延々と延びていって、上野公園を巡った挙句、国鉄(ああ昭和)上野駅まで延びていく作品とか、輪切りにしたドラムカンの中に金魚が泳いでいたりとか、ゼロ次元が布団と枕を持って会場に寝転がったりとか・・・その筋からは「思想的変質者」としてマークされていたそうです。
その延長線上に千円札裁判があったのですが、証拠品としてこの手のトンでもない物が法廷にも持ち込まれたようです。「あれも芸術、これも芸術」の「あれ」や「これ」を提示しようという事で・・・(笑)
【2013/03/22 00:58】 URL | のわーる #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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