時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
まぼろしの空爆
風邪引きから二週間経過。熱は引いたが、まだ喉が痛い。

ロシアに遊星爆弾が落ちたとか。破壊力は相当なものらしい。図らずも「宇宙戦艦ヤマト2199」のリアリズムが立証されてしまった。
隕石といえば、モーリス・ルブランの小説で隕石が題材に使われたものがあった。これを詳しく話すと激しくネタバレになるので、詳述できないのが残念だ。
・・・と言ってみたものの、このブログは基本ネタバレ上等だし、思わせぶりに記してもどうせ誰も読まないだろうから思い切って解説する。タイトルは「二つの微笑を持つ女」。南洋一郎訳では「まぼろしの怪盗」となっている。多くの観衆の見守る中、一人の歌手が射殺される。迷宮入りとなった事件を、遂にルパンが解決。真相は・・・あり得ない偶然による、小型隕石の衝突による事故死だった。
小学生の頃に南訳で読んだ時は、かなり鮮烈な印象を持ったものだが、元の作品はあまり評判が良くないらしい。南は大胆に余計な部分を削除、編集してしまったようだ。その結果、少年期の私の心を強く捉える事となったのだから、皮肉なものだ。読み返す度に空が不気味に思えたくらいである(「空が笑っているようだった」という記述があった)。やはり冒険小説の大家・南洋一郎は偉大な人なのだなと改めて感心する。
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
読みました!
おぉ自分も読みました!子供心に「あり得ない…」と思いながらも、射抜かれて落命した歌姫に鮮烈な印象を持ちました。
…しかし自分はどなたの訳で読んだのか?小学生の時で、しかも叔父の昔の大変に古い本で読んだのです。二段組の縦長の新書サイズだったけど…大量の漢字に当て字ばかりで本来なら子供に読めた筈も無さそうなのですが、何しろ全てにルビなのでした。「流石」と書いて「さすが」と読むのはこの本で覚えました。隕石が犯人の作品ですからしっかり覚えられたのでしょう(微笑)
ルパンのシリーズはとても好きでした。高畠華宵さし絵の「水晶の栓」を貰って、その美青年にゾクゾクしたものですが、引っ越しで無くしてしまった…(涙)
【2013/02/18 00:27】 URL | ふぶら #- [ 編集]

Re: 読みました!
> 鮮烈な印象
あの作品には神々のグロテスクな悪意とでもいうべきものを感じ、慄然としたものです。

> 「水晶の栓」
冤罪と死刑を巡るスリリングな展開が生々しかったと記憶します。高畠華宵の挿絵は気になりますね。私も見てみたいです。
【2013/02/20 08:04】 URL | のわーる #- [ 編集]


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Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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