時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
諧謔の小宇宙~会田誠展
レスリー・キー逮捕の話も語りたいのだが、今日は会田誠展の感想を記す。
諧謔とユーモアに溢れる、人をくった様な展覧会で、なかなか楽しめた。この精神は「天才でごめんなさい」という表記にも表れている。自分から天才と名乗るのはバカか冗談かに決まっている。とことん挑発的にふざけきって見せている作者の姿勢は明白だろう。

或る意味評判になった「犬」シリーズは作品数も多いわけではなく、澁澤龍彦文化圏に触れた人なら、なあんだと拍子抜けすること請け合いである。「バイオレンスジャック」の「人犬」を思い出した人も多いだろう。佐伯俊男の作品にも通じるものがある。このように先例のある主題だが、別にその事は作品の価値を下げるものではない。どちらかというと私の好きな作品でもある。
この展覧会で印象深いのは大作絵画で、評判の「滝の絵」や、「ジャングル・オブ・100フラワーズ」は、確かに圧巻だった。「巨大フジ隊員」、「美しい旗」、「ジューサーミキサー」も忘れがたい。
マンガ作品「ミュータント花子」は駕籠真太郎のマンガ(「アイコ十六才」とかあの辺)みたいだったが、どちらが先だったろうか。
風刺、ユーモア、遊戯性、エロス、どこかに定位置を定めることなく、逸脱を続けるのがこの人の特質といえるだろう。ある意味空虚ともいえるその特質が、これから先も持ちこたえうるものであるかはわからない。だが、この息詰まるほど窮屈な時代に対抗しながら、よく頑張っていると思う。例の騒動はその副産物ではあるとしても。

kangaenai
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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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