時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
アメリカの民主化運動
ロナルド・レーガンが成した成功のひとつは、福祉の概念を悪魔じみたものに仕立て上げた事でした。レーガン主義のレトリックによれば、福祉とは、金持ちの黒人女性が運転手つきのキャデラックで福祉事務所に乗りつけ、国民が一生懸命稼いだ金をふところに入れて麻薬か何かに使うということなのです。
(N.チョムスキー「アメリカを占拠せよ!」)


このレーガン主義のプロパガンダ手法が、わが国の生活保護問題に適用されている事はご理解いただけると思う。「黒人女性」を「朝鮮人」「ヤクザ」と置き換えれば、ネット上を席巻する醜悪な言説と一致する。日本はアメリカの辿った道を、正確に後追いしている。

アメリカのオキュパイ運動が、アラブの春と連動して、国際的な話題になった事は記憶に新しい。現在、この運動がどのような形態をとっているのかは私は知らないが、彼の国の事情が何ら好転していない事から、収束に至ったという事はない筈だ。アメリカ国内においてさえも深刻な被害をもたらした新自由主義は、もはや臨界点に達している。
チョムスキーのこのインタビュー集は、アメリカのオキュパイ運動について著されたものなので、いわば「内輪向け」の要素が多い。私達がこれを読む際はむしろ、そこに私達の映し鏡を見出すべきだろう。先の福祉のことについてもそれは言える。他山の石から学ぶ事は、小さくない。

※遅ればせながら、「ルポ・貧困大国アメリカ」を読んだ。評判に違わない好著。こちらも近々感想を記す予定。
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この記事に対するコメント
つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?
他にも「フードスタンプ制度にしろ」とか、年末年始自宅でテレビ視ていると、アナウンサー達が「嬉しそうな声」でよくもまぁ。


削られる分の保護費がどこへ行くか?   

やっぱりグローバル資本に持っていかれるか、特別会計の不明瞭なキャッシュフローの中に組み込まれて行くのではないでしょうか?  
本来なら徹底的に監視し、糾弾してやるところだが・・・ぐぬぬ。
【2013/01/03 00:38】 URL | ダムド #- [ 編集]


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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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