時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
或る異論
「警察庁が「北朝鮮に拉致された可能性が排除できない」として捜査・調査の対象としている人が全国で868人(11月1日現在)に上ることが28日、分かった」(毎日新聞)

一連の拉致事件が、数の多寡に関わらず、許されない国家犯罪である事はいうまでも無い。だが、今回のこの発表は、いたずらに憎悪感情を掻き立てる役割を果たしている。少なくとも結果論としてはそうといえる。折りしも、朝鮮学校の無償化問題が取り沙汰されている最中である。
不祥事が起こるたびに警察批判を繰り返してきた一部の人々は、朝鮮・中国といった文言が絡むと都合のいい情報を信じたがる。そこにおける批判精神の欠落は驚くばかりである。こういうときだけは信用するというわけである。
毎日新聞のニュースでは、「今回明らかになった868人の中には判断のつかないケースも含まれるとみられる」と記されているが、この但し書きはどこまで人々の意識に届くのだろうか。「868人が拉致された」という、扇情性のみが記憶されてしまうのではないか。犯罪の性質として、数が少なければ減責されるという事は無い。だが、数が多ければ憎悪感情は増幅する。現在も、ネット上では「解決=やっつける事」として、むき出しの憎悪が煽られている。この雰囲気は小泉訪朝の後に私達は散々目にしている。だが、こうした憎悪感情は、真相解明や生存者の帰還には何ら寄与しない。
少なくとも、この問題が解決しない事で、持続的な票を獲得できる人たちが存在する事は間違いない。私達に必要なのは「解決」であり、特定の為政者や権力者を利することではない。
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首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
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