時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
息もできない
自殺した角田被告は窒息死であるという。自殺の方法としては奇妙な気がするが、何を語っても憶測にしかならない。
そういえば、未完に終わった埴谷雄高の「死霊」では、最後に主人公の三輪与志と婚約者の津田安寿子が呼吸を止めて自殺(心中)することになっていた。確かマンホールの中で、与志が安寿子に仏陀と大雄の対決の話を語って聞かせ、大雄的理念の実践として呼吸を止めて自殺するというものだったと思う。
ドストエフスキーの大審問官の大向こうを張った構想であったが、とうとう書かれることなく終わってしまった場面である。尤も、あのまま書き続けていたとしても、晩年の筆力の衰えを考えるとかなり厳しかったのではないか。例えば第七章の「最後の審判」を取り上げてみても、それは窺われるだろう。きりが無いので、具体的に欠点をあげつらうのは差し控える。また、幾多の欠陥にもかかわらず、私はこの作品を愛惜おくあたわざる書物として考えていることは事実である。
ちなみに前述の心中の場面の一方では、少女「ねんね」が強姦されて殺害、筒袖の拳坊が仇を討とうとして相討ちとなる筈だった。妹の「神様」がどうなったかは判らない。若いうちに完結させて欲しかった作品である。
ところで、何の話だったっけ?
スポンサーサイト

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
そうそうあのタイトル
>息もできない。  

同名タイトルの映画、超地味だけど、好きです。  
ホント何の話だっけ?と次から次へと。
  
さっきテレビで初めて視たけど、あの「暴走老人」ホントに言っていたんだ「九条と拉致云々」と・・・

あと、紙媒体ではなくデジタルの方で「有色人種で近代国家は日本だけ」・・・ 
「暴走老人」だから許されるのだとしたら、俺も「暴走中年」として、色々と言いたい事が・・・。
【2012/12/14 00:43】 URL | ダムド #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://noir731.blog106.fc2.com/tb.php/1100-8e5c4f1f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター